IFMSA Thailand

タイのチュラロンコーン大学派遣のรคเฮです。

昨日はタイではMother's dayでした。世界共通の母の日は5月、父の日は6月ですが、タイではそれぞれ8月12日、12月5日です。これはそれぞれ王妃、故国王の誕生日で、祝日となります。Facebookを見ると、タイの友人たちがお母さんとの写真をアップしていて、お母さんへの感謝や愛を綴っていました。

ぼくはそんなMother's dayに何をしたかというと、タイマッサージを専門とされている日本人の知人に招待され、Wat Phoで行われたThai Traditional Medical School主催のタイマッサージの母の日イベントに参加してきました。


早朝で観光客の少ないWat Pho
快晴に恵まれました(その分暑いけど)



子どもたちとマッサージを習ったり、ヤードムを作ったり。ヤードムとは、簡単に言えばメンソレータムのようにスースーするやつで、抗炎症効果があります。また、タイでは母の日にはカーネーションではなく、ジャスミンを贈るようです。




左:ヤードム、右:ジャスミン
写真:寮の部屋のバルコニーより





このようにタイの文化にも触れていますが、この1ヶ月は何よりIFMSAの人たちとの交流が一番印象深かったです。医学生なら聞いたことある団体だとは思いますが、IFMSAとは世界中の医学科の学生が参加できる団体で、各国の大学への留学プログラムを用意し、サポートしています。チュラロンコーン大学では、7・8月に研究または臨床実習で多くのIFMSAの医学生を受け入れています。



男子寮では数多くのIFMSA生と同じフロアで暮らすことになるので、共用のトイレやシャワーで自然と仲良くなれます。彼らは1ヶ月しか滞在しないということもあり、平日はほぼ毎晩どこかしらかマーケットやバーに行き、毎週末は遠出で旅行し、とてもアクティブでした(4週目はさすがにみんな疲れ切った顔でしたね)。彼らと一緒にバンコクのナイトライフを満喫したり、郊外を旅行したりして、それまで行けていなかった観光地をかなり制覇できました。(以下、少しずつ写真を挟んでいきます。)





映画Hangoverで有名なLebua skybarにて
IFMSA8月組




医学部生としてもとてもいい刺激を受けました(というか反省)。
スペイン、ギリシャ、オーストリア、ドイツ、デンマーク、モロッコ、イタリア、チェコ、ポーランドなど、ヨーロッパからの学生が多く、皆英語を第2言語として学んでいます。それは私も同じなはずなのに、いざ医学の話になるとついて行けなくなることがありました。ほとんどが臨床実習として来ているので、今日の症例がどうのこうの、みたいな話になるのですが、そこであまりに自分の医学に関するvocabularyが少ないことに気づかされました。とりあえずふんふん、って頷き、こっそりグーグルで調べています。第2言語とは言え、医学を英語で学ぶ重要性は大いに感じました。少なくとも単語だけでも。毎週のグロコミの単語テストをもっときちんとやっておけばよかった。。。




週末に一緒にバンコク郊外のカンチャナブリへ
Elephant parkで象と水浴び




医学的なこと以外にも、それぞれの国の抱えている問題やバンコク・タイとの違いを説明しあったり、食べ物や観光名所、システムの違いについて話したりしました。バックグラウンドがそれぞれ全然違うので、お互いに対する興味がどんどん湧いてくるのでしょう。特にモロッコ人のイスラムの人や、バスク人と出会うのは初めてでした。彼らとの会話はとても楽しく、有意義でした。




ヨーロッパの人たちとの会話で面白かったことがありました。ヨーロッパでは日本食ブームになっているらしく、SushiとRamenを知らない人はいません。寿司の話だけで随分もちます。ただ、彼らは日本人が毎日寿司を食べていると勘違いしています(笑)。まぁぼくも、スペイン人がパエリアを週に2、3回は食べていると思っていましたが、実は月に1回も食べるかどうからしいので、お互い様ですが。さらに言えば、コンビニで売っているおにぎりのことをsushiと言っている人もいます。米と海苔さえあればsushiなんでしょうね、きっと。

漫画もかなり影響力が強いようです。とあるギリシャ人男性が、ぼくを日本人と知った瞬間:"Konnichiha, Arigatou, Senchou, Hentai!"って言ってきました。Senchou(船長、ルフィのこと)hentai(変態、フランキーのこと?笑)は漫画ワンピースを読んで学んだようです(笑)。日本語を覚えるきっかけがアニメや漫画っていうのは、ヨーロッパでもタイでも珍しくないみたいで、皆日本に興味を持ってくれて嬉しい限りですね。



Interculturalな会話やこんなくだらない会話の中でも、HSLPでやって来たことが活かされたのではないかなと思います(笑)。




大学の寮の前にて
IFMSA7月組



タイに来てまさかこのようなインターナショナルな経験ができるとは思っていなかったので、正直びっくりしています。驚くほどに早い1ヶ月でした。



プロセメでのタイはThai culture、European cultureの両方と交流できるいい機会になると思うので、来年、再来年考えている人たちは是非参考にしてみてください。次回は、研究室について書く予定ですのでお楽しみに!

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