VSeeと研究のこと


こんにちは!ひよりです(^^♪先日ricocoが紹介していたおいしいものたちを一緒にシェアハピしていた者です笑

 今回は先日参加させていただいたカンファレンスと研究について書きたいと思います。前回の内容を薄くしすぎたため、今回は長くなるかもですが…お付き合いいただけたらと思います( ;∀;)


1.Telehealth secrets 2018

 先日、遠隔診療に関するカンファレンスにボランティアとして参加させていただきました。


VSeeについて

 このカンファレンスを主催している、VSeeという遠隔診療プラットフォームを開発した企業についてご紹介します!VSeeは2008年に2人のStanfordPhDによって設立されました。Make telehealth an everyday experienceをミッションに掲げ、VSeeを開発・展開しています。ビデオチャットと遠隔診療の技術はNASAにも採用され、国際宇宙ステーションで利用されているほか、オバマ前大統領の就任式やヒラリー・クリントン氏の難民支援活動、1000以上の医療機関等で利用されています。

 つい先日、CEOMiltonさんが、日本で開催された1st Well Aging Society Summit Asia-Japanに出席され、ピッチコンテストでグランプリを受賞されました☆このサミットでは、コンテストだけでなく、世界から有識者や企業、官公庁等が集まり、超高齢社会に対応すべく議論を行われました。以前から、VSeeを日本の在宅医療の現場で活用しよう!というプロジェクトが進んでおり、それに関わらせていただいているご縁で今回のカンファレンスに参加させていただくことになったのでした。



 
 VSeeには大きく分けると、ビデオチャットによる診療やテキストチャットが可能なVSee Messengerと、診察予約や医療者間での情報共有などをスムーズに行うVSee Clinicの2つのサービスがあります。(これだけではない!)また、血圧計などの複数の医療機器と連携していて、遠隔操作が可能なカメラ(例えばスマホに取り付けられる眼科診察用のカメラ)を使用し、その映像をリアルタイムで遠隔地にいる人と共有することもできます。

書き込みをしながら複数人で画面共有が可能
実際に使ってみましたが、他のアプリに比べて画質と速度が格段に良いです!
アプリをダウンロードすると誰でもビデオ通話用に使えるのでぜひ(笑)

遠隔から機器を操作しながらビデオ通話


カンファレンス当日

 カンファレンスの前日には、準備のお手伝いをした後、カンファレンスのスピーカーが集まる夕食にも参加させていただきました。スピーカーとして参加されるのは企業のCEOVPFounderなどなど…普段出会うことのない方々ばかりでしたが、とりあえず話しかけてみたりして…!!自己紹介となぜここにいるのかの説明だけがどんどん流暢になるのですが、きちんと日本の医療制度と課題を自信をもって正しく説明できるようになっておくべきと痛感しました。ご存知のように日本とアメリカではかなりシステムが違うため、「日本ではこうなんですよー」とお話しすると、想像以上の「えΣ(・ω・ノ)ノ!」が返ってくることがあり、もちろんその逆もあって、とても勉強になりました。

 カンファレンス当日は、受付で参加者をさばいたり、会場の最前列でタイムキーパーとしてスピーカーに眼力を送りまくったりしつつ、VSeeのチームの皆さんと連携して動き回りながら、時間を見つけてはプレゼンを聞いていました。このような場での英語は当然使い慣れていないので、他のスタッフと参加者のやり取りを見て言い回しを覚えて真似することの繰り返しで、どうしようもないときは気合いで何とかしていました(笑)
なぜか直前にトロフィー授与の助手に任命され、トロフィーをCEOのMiltonさんに
そしてそれが世界銀行Director of HealthのBrian Daveyさんの手に!!


*****
 ”telehealth"という限られたテーマのように見えて、実にたくさんのstakeholderが関わっていることがスピーカーの多様さからも見て取れました。プレゼンの内容もtelehealthの技術についてだけではなく、AIやロボットなどの最新技術、医療者側への利益、資金調達、コンプライアンス、法規制、ビジネスモデルなど本当に多岐にわたり、telehealthへの注目と期待度の高さを感じました。また、私の勝手なイメージで、こういった場は男性ばっかりかと思っていましたが、今回のカンファレンスでは参加者もスピーカーも女性が想像よりずっと多かったことも印象的です。このように運営側を知る経験がなかったため、どのように全体が回っているのかを見ることができた点でも勉強になりました。

 関わらせていただくことになったのはご縁があってのことで、実は以前からこのようなヘルステックに興味があったわけではありませんでした。しかし、カンファレンス前に日本の在宅医療の現状や展望を調べたり、現場で働いている方のお話を伺ったりして、解決すべき課題がたくさんあることを知り、カンファレンスを通して、政策面の介入だけではなくテクノロジーの果たす役割も大きいんだろうなと、前より実感を伴って感じています。

 特に、こういった技術によって作業効率が上がり、医療従事者(医師だけではなくて看護師、介護士、薬剤師、歯科医、栄養士などなどみんな!!)にとって働きやすい体制になれば、出産などで離職してしまった方もその職を活かして復帰できるかもしれないし、介護する家族の負担も軽減されるかもしれません。将来、女性の健康や活躍に貢献できるような仕事がしたいなと考えているのですが、それにも少し繋がるのかも…!(^^)!と思っています。

 また、驚いたことに、このVSeeという企業はオフィスのないリモートカンパニーです。世界各地にいるメンバーが遠隔でやりとりをしながら、こんなに大規模な事業をやっていると知り驚きました!!実際に働いているメンバーの方々も、働きやすい環境だと思うと仰っていて、働き方という点で会社のミッションを実践されている点でも、素敵な会社だ!!と思ったのでした。

 今後はVSeeの日本展開に向け、動いていくことになります。
最終日にボランティアで撮ってもらいました!

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2.研究について

 私がやっている研究は公衆衛生分野、特に母子保健に関する研究です。具体的なテーマとしては、近所の環境が産後うつに与える影響についてです。何のこと⁇と思われるかと思いますのでもう少し詳しく。

 今や日本のお母さんの10%以上が産後うつになると言われており、それには、婚姻状況、お母さん自身の健康状態、パートナーのサポートなどなど…様々な要因が関係していることがわかっています。でも、住んでいる場所の近所の環境、例えば、近くに公園やスーパーがあるか、歩道は整備されているか、といった要因については研究がされていないっぽい…!!ということで、そういった近所の環境が産後うつに影響しているかどうかを統計学的に解析するのが私の研究です。

 統計ソフトに「これとこれをこうやって計算してね!」という指示を打ち込むと結果はすぐに出てくるのですが、どんなテーマにするか、どうやって解析するかを考えるためにひたすら論文を調べる、結果が出たら論文を書くためにひたすら論文を読む、解析を時々やり直しながら論文を書くという感じです。

 統計ソフトを全く使えない状態からのスタートなので、日本で3か月研究を進めてから来ていなかったら、本当に何もできずに留学生活を過ごしていたと思いますが、どうやってソフトを使うのか、わからない時にどうしたら良いのかが多少分かった状態で出発できたので、もちろんこちらの研究室の方に助けていただきながらですが、何とか生き延びています。私は、私が使っているマルチレベル解析という解析方法に詳しいとても優しい韓国人の方にお世話になっていて、直接お会いできるのは月に1, 2回くらいですが、がつがつメールで質問したり添削していただいたり、スーパーバイザーにもメールで相談しながら研究を進めています('◇')ゞ

 今は論文を一応書き終え、その下書きを添削していただいている間に、次のテーマを考えてスーパーバイザーに相談しているところです。あと1か月弱でどこまでできるかわからないですが…頑張ります…!!

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 どうしてこのテーマになったかについて少し。2年の冬に3年生から通う研究室を探していたところ、今お世話になっている医科歯科の研究室について教えていただき、母子保健分野の研究をしていると知りました。ここならやりたいことに繋がりそうな研究ができそう!!と思い、お世話になることにしました。実は今やっているようなテーマで研究することになるとは思っていませんでしたが、産後のお母さんの健康に住んでいる地域の環境がもし影響しているなら、何らかの介入の提案につながる結果を提示できそう!と思った(のと、今考えれば医学部を目指す前は建築や都市開発などの分野に興味があったので結果オーライということで笑)のでこのテーマになりました(^^♪
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おまけ

 ボストンの紅葉がシーズンを過ぎ始めたくらいになったのですが、なぜか同じ木でも局所的に紅葉が進み、バイカラー状態になっている木が多い気がします(笑)
Boston Commonにある、多分メープルの木



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売れてない三流芸人のツッコミ担当

こんにちは!
2回目登場のしまDです。

今回は①僕の研究室の話と②遂に新学期が始まった!話をしようと思います。

まずは①から。
僕の研究室はmint君と同じHammersmith Campusにあります。
なので、大体朝はmint君と一緒にシャトルバスで研究室に向かいます。

〈1日のスケジュール〉
6:30-7:00 起床
9:00 寮を出る
9:30 研究室に着く
10:00 作業開始
(14:00前後にお昼ご飯)
17:00 研究室を出る
18:00 寮に着く
23:30-24:00 就寝

というのが平均的なスケジュールです。シャトルバスの最終便が17:00なのでそれまでに作業を終わらせられれば理想的なのですが、忙しい日だとそうもいきません。大体週に2,3回は18:00頃までかかるイメージです。(ここは先輩方から聞いていた印象より忙しかったです。研究室の他のメンバー(修士や博士の学生など)も作業があれば19:00とかまで平然と残っているので、まあ研究室によりけりといったところなのでしょうか。)

研究室の写真はこんな感じです。


設備とかは日本とそこまで変わらないかなーと思います。
僕のグループはCentre for Haematologyという部門の一部で、全体だと20人くらいと結構大所帯ですが、僕のグループ自体はオーストリア出身のボス、スペイン出身のポスドク、サウジアラビア出身のマスターの学生、そして僕とこじんまりです。主に実験をしているのはボス以外の3人なので、お昼ご飯も基本的に一緒に食べます。


 ↑こんな感じでお弁当を持って行きます。

他のグループのメンバーの一部ともちょくちょく交流があり、特に気にかけてくれているのか高身長イケメンドイツ人がよく話しかけてくれてたまーに飲みにも行きます。
初めて飲みに行った時に彼が金髪美女の彼女を連れて来て、「あーこれがまさに美男美女というやつかあ」と思ったのですが、次に飲んだ時に「彼女とはtinderで出会ったんだ、Tomohiro(彼は僕の事をこう呼ぶのですが、面倒なので特に訂正してません笑)もぜひtinderを始めよう!」と言われてビックリ笑。何となく個人的にはそういうサービスは抵抗あったのですが、イギリスでは結婚するカップルの1/3がそういったサービスをきっかけに出会ったという話もあるらしくて、そんなもんかあという感じです。
という感じで長くなりましたが、研究室の話?終わり!




②ようやく新学期が始まりました〜
9月終わりまで学生が夏休みで、閑古鳥が鳴いている状態だった僕らが住む寮とキャンパス。。。
ようやく新学期になり賑やかになりました!


こんな感じで(全モザイクでごめんなさいm(_ _;)m)寮の同じ階に住んでいる学生みんなでご飯を作るイベントがあったり、
寮の近くのお店や中華街にご飯を食べに行ったり、寮のコモンスペースでカジノに興じたりと様々なイベントがあります。(因みに寮の規則についての講習会で見せられたtea and consentという動画が面白かったので興味がある人はYoutubeで検索して見てみてください。)

どれも参加してみて凄く楽しくて友達もできるのですが、本当に残念なのが僕らの滞在期間、、、!
あと1ヶ月しかいられないので、自己紹介をすると「そっか君はもう帰っちゃうのか…」という何とも言えない雰囲気になることがしばしば笑
ということで残り1ヶ月も頑張っていきたいですね〜


↑9月生まれの派遣生2人(僕とmint君)のお祝いを他の派遣生がしてくれました(仲良し!)


*タイトルについて
随分前にこっちで髪を切ってもらった時に、最初に床屋さんの言ってたことがよくわからずテキトーに頷いていたら、ガンガン抵抗する間もなくバリカンを入れられてタイトルみたいな感じになったという話です。
因みにそれに対する他の4人の派遣生の反応は、
 mint君「あ、何かLINEのトプ画と似てて良い感じだね!」
 他の3人「髪が減った、髪が無いなど」
ということでホントに以上ですm(_ _)m
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江石先生ファン必見(※画像あり)

 お久しぶりです。ANU派遣生のアンディです。長い冬が終わり、春の喜びに満ち満ちている今日この頃です。つい最近、Daylight saving(サマータイム)が始まり、たぶん夏もすぐそこです。
 イキるのは好きじゃありませんが、正直オーストラリアに慣れすぎてしまい、来豪当初のワクワク感はすっかりどこかへ行ってしまいました。それでも日々楽しくやっております。一昨日なんて、中国人にチャーハンの作り方を教えました。なんかジワる。

 さて、大きなイベントもいっぱいあり紹介したいところですが、他のANU組が書いてくれるでしょうから、そういうのは避けて書きたいと思います。今回は2つ、江石先生の話ケアンズの話です。短いのでどうぞ最後までお付き合いください。



1. 江石先生のオーストラリアご訪問

 もう1ヶ月以上前のことなのに、誰もブログに載せてなかったので書いときます。せっかくだし大事なことなので。
 9月の頭に、オーストラリア関係で学生のお世話をしてくださっている人体病理学分野 江石義信教授が、日本大使館へのご挨拶Canberra Hospitalでの講演JCSMRのラボの見学のためにキャンベラに来てくださいました。
 日本大使館では、大使御夫妻や関係者の方々と美味しいお菓子を頂きながら、お話させていただきました。本当にザ・恐縮って感じでした(語彙力)

初めての日本国大使館

 その後、Canberra Hospitalに向かい、私の所属するラボがホストするという形で江石先生に講演していただきました。研究を世界に発信できるってすごいことですね。こちらのラボの人たち、研究のテーマが似ていたからか、いい研究だねぇとみんな私を褒めてくれました。1mmも貢献してないんですけどね。翌日、JCSMRの見学をされたようですが、私はJCSMRのことはよくわからないので割愛します。

偉い先生方も来てました。

 もちろん、こんな堅いことばかりではなくて、先生や昨年臨床実習で医科歯科に来ていた学生などとプールサイドでバーベキューしたりおしゃべりしたりと、楽しいイベントでした。やっぱ江石先生のコミュ力異常。

豪快なサイズ。

なんか和やか。




2. ケアンズ旅行

 江石先生の帰国の前に、実は私1人深夜に抜け出してケアンズに旅行に行って来ました。キャンベラは首都なのに国内の主要都市への直航便すら無いので、一旦シドニーまでバスで行ってから飛行機に乗らないといけません。深夜12時ちょうどのバスでシドニーに向かい、シドニー着が午前3時半。ケアンズ便は朝6時なのでそれまで人のいない空港で寝て、結局ケアンズ着が午前9時半とかの長旅でした。国内なのにホントに不便です。

 ケアンズで日本から来た友人2人と合流(翌日から派遣生もう1人合流)して熱帯モンスーン気候を満喫しました。ずっと寒いキャンベラにいたのでそれはそれは高まりました。ムキムキと美女しかいないプール(僕らにはそう思えた)でのんびりして、もちろんケアンズが誇る2つの世界遺産、世界最古の熱帯雨林キュランダ&世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフにも行き、コアラを抱き、初ダイビングし、美味しいハンバーガーを食べ、飲み明かし、たっぷりバカンスを堪能しました。とってもいいところでした。あと、日本人観光客多すぎてびっくりしました。

朝日きれい

マイナスイオン出そう

ダイビングの日は朝から晩まで船上生活

グレートバリアリーフ!
(ウミガメほんとは見てないけどね☆)

 
 本当は研究の話とかもするべきなんでしょうけど、如何せん単純作業を繰り返しているだけなので研究の話はしないことにします。ただ、他の人たちと比べたら比較的ゆる〜くのんびりしているのかなという印象です。我ながらちょうどいいラボ選んだなと思います。でも、もうあと1ヶ月しか無いので日々を大切に暮らしていく所存です。少しは焦らないと。それでは。
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ボストン生活-続編② Global Citizen Japan


 お久しぶりです。クロワッサンです。ちなみに、NY mid-townのMaison Kayserの朝ごはん・クロワッサン・ケーキ、半端ないです。おすすめです!!

 今回は9月29日にNYで開催されたGlobal Citizen Festivalについてご紹介します。


 
 「Global Citizenって何?」と思われている方が多いと思うので、まずはこちらの団体について説明させてください。

Global Citizenの活動モデル

 Global Citizenは2012年に設立され、2030年までに極端な貧困の撲滅を目指している国際団体で、現在本部はニューヨークにあります。世界規模の課題解決に向けたオンラインプラットフォームで、グローバルな若い世代を集結させ、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を達成させるため「具体的な行動=アクション」を促進させています。ここで言うアクションとは、Twitterを通じた情報発信や請願書への署名活動、ステークホルダーへの電話やメール、優良企業に関係者への協賛依頼などを募金活動・資金調達をせずに、実行する行動のことです。(※Twitter、メール、電話のテンプレートはすでに用意されており、ワンプッシュでアクションを起こせます。)これらの行動を起こすとポイントが得られ、そのポイントで世界各地で行われる音楽フェスティバルやその他のイベントのチケットに応募ができ、無料で参加ができます。
  2012年の設立以来、Global Citizenのアクションにより、世界リーダーからもSDGsへの高い関心と協賛を得ることができたことで、総額約379億ドル(日本円にして4310億円余り)の資金の確保により、22.5億人以上の人達の援助を成し遂げることができました。





Global Citizenアプリの模様


 「Global Citizen Festival」は、国連総会に伴い開催される毎年恒例のGlobal Citizen政策提言イベントです。当日は、2030年までに達成目標とする極端貧困層解消への政策や財政的提言が発表され、会場であるセントラル・パークには、SDGs達成への取り組みに高い関心を持つ6万人以上の人が結集します。その中には、政治・経済・芸術文化の各界において世界的に活躍する指導者や有識者、アーティストも含まれ、また、彼らを支持しサポートする数百万人のファンも世界中からメディアを通じ大結集します。


 過去のフェスティバルには以下のアーティスト、セレブリティ及び世界リーダーが参加しています。
世界リーダー:ノルウェー王国首相、カナダ首相、米国大統領、リベリア共和国大統領、マレーシア首相、デンマーク皇太子妃殿下、タンザニア元大統領、ガーナ共和国大統領、インド首相等
団体・企業関係者:国際連合事務総長、世界銀行総裁、Microsoft、Cisco、Johnson & Johnson、Gucci等
アーティストや著名人:ビヨンセ(Beyoncé)、リアーナ(Rihanna)、パール・ジャム(Pearl Jam)、コールドプレイ (Coldplay)、メタリカ (Metallica)、アリシア・キーズ (Alicia Keyes)、ジョン・メイヤー (John Mayer)、ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)、ボノ (Bono)、マックスウェル (Maxwell)、ニール・ヤング (Neil Young)、フー・ファイターズ (Foo Fighters)、ジョン・レジェンド (John Legend)、ザ・ブラック・キーズ (The Black Keys)、サルマ・ハエック (Salma Hayek)、チェルシー・ハンドラー (Chelsea Handler)、プリヤンカー・チョープラー (Priyanka Chopra)、フォレスト・ウィテカー (Forest Whitaker)、ケイティ・ホームズ (Katie Holmes)、ブリジット・モイナハン (Bridget Moynihan)、ラリー・キング (Larry King)、ウィル・アイ・アム (Will.i.am)、オリヴィア・ワイルド (Olivia Wilde)、チェルシー・クリントン (Chelsea Clinton)、ニール・パトリック・ハリス (Neil Patrick Harris)、カーディーB (Cardi B)、その他


“What is a Global Citizen?”


2017年1月に電話会議が行われ、それ以降、日本での活動展開に向けた活動は以下のように進んできました:


2017年1月 NY本部との電話会議
2017年3月 NY本部にて顔合わせ、今後の活動展開についての打ち合わせ
2017年5月 オフィシャルサイトに日本語ページの立ち上げ
Coldplay 来日ライブにてGlobal Citizenの活動紹介を行う


Coldplayの東京ドームでのライブにて

2017年9月 NYのGlobal Citizen FestivalにてMIYAVIさんと共に日本での活動展開について各国のリーダーにご挨拶をさせていただく


2017年12月 東京で開催されたUHCフォーラムにて、Global Citizenの動画を上映
         本部からの代表者と外務省に活動の紹介

2018年3月 日本での活動展開に向け、本部から新たなキャンペーンについて情報をいただく
2018年4月 アーティストでありながら、東京大学特任准教授でもある、Sputnikoさんにご賛同いただく


2018年5−8月 NYで開催されるGlobal Citizen Festivalに日本政府からの参加者を集うため、外務省と調整
2018年9月 Rihannaから安倍首相及び河野外務大臣に賛同を依頼するツィートが送られる


毎年恒例のGlobal Citizen Festivalがセントラル・パークにて開催される

   Global Citizenの創設者であるWeiさんとFestivalのステージにて


 フェスティバル当日、アジア開発銀行北米支店のDeputy RepresentativeであるFei YuさんをGlobal Policy and Government Affairsチームの一員として、アシストさせていただきました。上述の通り、各セクターからハイレベルの参加者が集結するイベントであるため、警備が厳しく、ステージ裏の移動にも必ずパスが必要でした。また、今年は過去最多のスピーカーが来場したため、ステージ上での発表やVIPスペースでの挨拶や控え室での打ち合わせも全て分単位でスケジュールが決まっていました。


Festival当日の1日は以下の通りでした:
11:00 会場入り
12:00 昼食
13:40 Feiさんのstage momentのrun-throughを予定していたため、会場の入り口でFeiさんをお待ちする
14:10 Feiさんとrun-throughを実施
15:00 Pre-show開始
16:00 フェスティバル開始
17:10 FeiさんをVIP Spaceに誘導する
17:20 Feiさんの写真撮影、以降、ステージ前に移動。Feiさん、パフォーマンス拝聴
18:00 Green Roomに移動
18:20 ステージに移動
18:21 Bonang(南アフリカタレント)によるイントロ
18:21:40 Feiさんの講演
19:00 マイクの不調により、フェスティバルを一時中断
19:10 会場で参加者がボトルを割り、騒ぎを起こす
19:30 NYPD(NYの警察)とColdplayのChris Martinさんが騒ぎを治め、フェスティバルを再開
22:30 Feiさんを会場から宿泊先前までエスコート
23:00 片付け開始
23:30 全社を集め、打ち合わせ
24:00 集合写真撮影、解散


 イベントの裏方をしながら、ColdplayのChris Martinさんや世界銀行のJim Kim先生にご挨拶をさせていただき、FeiさんとGlobal Citizenの日本展開についてお話をしたりし、アジア開発銀行から活動に賛同を得ることができました。その場にいることができた自分は如何に恵まれているか肝に銘じ、時には言葉につまってしまい、フェスティバル後のCEOのスピーチでは、余りの感動に号泣し、CEOを思わずHugしてしまう(笑)など、色々な感情が経験できた実り豊かなイベントでした。
 世界規模の課題解決にはステークホルダーのみならず、一般市民、企業、団体、政府等、多種多様な人たちが連携する重要性、そして、お金や地位がなくても一人一人の声を集結させることによって世界を変える力があると肌で実感した一日でした。 今後の展望

 帰国後は、試験勉強が待っておりますが、Global Citizenの活動は続きます。12月には、ネルソン・マンデラ生誕100年記念として、南アフリカでさらに大規模な(10万人のGlobal Citizenが集結する予定です)フェスティバルが開催されます。(ちなみに、以下のようなキャンペーンも実施しております。南アフリカ行きたい方、下記リンクを要チェック!)
 https://www.globalcitizen.org/en/content/tedx-johannesburg-100-millennials-100-ideas/

 日本でも11月末にGlobal Citizen JapanキックオフGala、2019年にG20、TICAD、Rugby World Cup並びに、2020年はオリンピック、Nutrition4Growth Summit等を現在、計画中です。
 乞うご期待、そして応援、宜しくお願いいたします。



Global Citizenと繋がった背景  生後7か月から米国で育った私は、多国籍・多職種の人々に囲まれ恵まれた生活を過ごしてきました。ただ、幼少期から、なぜ、貧富の格差、不平等性が存在するのか。どうすれば、これらの撲滅、せめて解消することができるのかという疑問を抱いていました。
 未熟な自分なりに到達し納得した答えは、高校生の時に出会った「Mountains Beyond Mountains」というポール・ファーマー医師の伝記に記載されておりました。そこには、「極端な貧困層の撲滅には、草の根レベルから基礎医療システムを導入し、現地人が母国を治癒する社会の形成、そして不平等・貧困を撲滅する宿命を背負えるのは医師である」、と記されていたのです。

”Physicians are the natural attorneys of the poor, and the social problems should largely be solved by them.” - Rudolf Virchow

その言葉、人生観に魅了され、自分の能力は微小と十分承知していましたが、何が何でも医師になることを決意しました。
 数年後、優秀な学生・人材が世界中で集結し、課題解決をしていく中、自分の強みは果たして存在するのかと考えるようになりました。周囲と同様、アメリカの医学部を目指そうと、gap yearを利用し出願や研究をしていたところ、日本の医学部学士編入プログラムの存在を知りました。グローバル人材を養成し、都内で、唯一編入可能な国立大学である東京医科歯科大学の募集要項を読み、入学者の受け入れ方針・教育理念、HsLP、プロジェクトセメスター、6年生の海外臨床実習等、他では見たことのない教育システムに憧れ、塾に入り、受験しました。  入学するまでに時間はかかったものの、合格通知をいただいてからの私の人生は良い方向にしか動いていないと言っても過言ではありません。  合格後、アルバイト先の英語塾で、医学生に医学英語を促進する学生団体「Team Medics」を招待してもらいました。そこでTeam Medicsでボランティアされている医師兼准教授の方に可愛がっていただき、その方のご紹介でJIGHというGlobal Health 医療政策シンクタンクで、インターンとして採用していただきました。インターン中には、数え切れないほど素晴らしい経験をさせていただいたのですが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の政策提言局部長がオフィスに登壇されたところに自分がいた事で私とGlobal Citizenの関係が始まります。  部長の登壇後、 「人のため、世のためを重視する日本文化は、なぜか、他先進国と比較して政策提言や募金活動に抵抗があると言われています。ただし、ODA世論調査データによりますと、抵抗があるというよりは、世のために貢献したい人はたくさんいますが、貢献するための分かりやすい場が少ない、または分からないからという結果が出ています※。ICTが普及していく今日、特に日本の若い世代にも貢献できる場をご存知でしょうか。例えば、音楽を通じた活動がありましたら、言語・文化障壁を解消できると思うのですが…。」 と根拠もほとんどない中、偉そうに質問を聞いてしまいました。  財団の担当者の方は、ただのインターンだった私の漠然とした意見をきちんと聞いてくださり、Global Citizen Policy and Advocacy TeamでVice PresidentをされているMick Sheldrick氏に繋げてくださいました。これが全ての始まりです。

※ 国民の70%以上が「何か社会のために良いことをしたい」と考える日本ですが(http://giving12.jp/en/)、2015年にゲイツ財団と行った世論調査では、回答者の7%のみが「自分の行動が貧しい国に良い影響をもたらすころができると思う」と回答しました。また、2015年に寄付を行ったりボランティアした経験があると回答したのはそれぞれ全体の24%と5%でした。

最後に

 MITでは、システム生理学という研究室に所属させていただいておりますが、こちらも上述した人生観と通じております。より的確な政策、適切で平等な医療システムを構築していくためには、データサイエンスの素養の必然性を感じ、本研究室に応募させていただきました。本研究室は、先進国のみならず、世界各国の臨床の現状の真相を研究し、global health informaticsを活用して、リソースプアな状況下でもイノベーションを起こすノウハウのプロでもあります。短期間であるにも関わらず、私のような外国から来た学生に、派遣先のCeli先生は私の想像を超越した、最先端の経験をさせてくださっていることはとてつもなく光栄であり、幸甚に思っております。そして、東京医科歯科大学及びトビタテ!留学Japanのサポート無しではでは、このような経験は不可能であったわけで、本当に、感無量です。  ハイリスクでローリターンの私を拾ってくださった東京医科歯科大学の先生方やスタッフの皆様、このような私をいつもサポートしてくれる家族や友人無しでは、今の私、そしてこの恵まれた環境は有り得ず、心の底から本当に感謝をしております。皆様、ご存知のように、私は抜けているところが多々ありご迷惑ばかりをお掛けしていて大変恐縮でございますが、大目に見ていただけて、大変助かっております😿(笑)。英語で申しますと、私の経験は「absolute privilege」です。今では自分の強みは日米のbilingual/biculturalであり、日米の架け橋として微力なりとも世界の課題解決そして日本を元気にさせる方向に携わらせていただければ幸いだと考えております。自分の幸運をどのような形で恩返しさせていただくかはまだ模索中ですが、必ず還元させていきたいと思います。  
 大好きな日本の未来を信じ甘えさせていただけ、その上に掛け替えのない経験をさせていただき、本当にありがとうございました。





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女子会とおいしいものと

こんにちは!ハーバード公衆衛生大学院派遣生のricocoです!
早いものでもう10月、ボストンは紅葉が始まりつつあります
週に二回くらい最低気温が12度くらいになっていてすでにヒートテックが手放せません

さて、今日は①研究室の話 ③ボストンのおいしいもの、の2本立てについて書こうと思います!
研究室興味ないよーって人も、食べ物の話はぜひ見てほしいのでおいしそうな食べ物の写真のところまで飛ばしてください。

①研究室の話
研究室自体はとても自由な感じで、コアタイムもないので何時に来ても何時に帰ってもいい感じで、みんないる時間ばらばらなのですが、お昼はみんなで集まって一緒に食べています。
ラボのメンバーは日本人、韓国人、ハンガリー人、ブラジル人、ドイツ人ととても多国籍。そしてほとんど女性。
M4の私たちからPhDの人からvisiting researcherとして来ている教授の方まで年はばらばらだけれども、女性が集えばおしゃべりは止まらないのは一緒。笑
それぞれの国の文化の違いや将来の話などのまじめな話をすることもありますが、ボストンのおすすめのごはんの話をしたり、女性だけの日は恋ばなやら結婚の話やらいかにも女子会らしい話が弾むことも多い!笑

話題がどんどん切り替わってノンストップで話が続くのは、どこの国でも共通。
英語だと敬語がないし皆さんとてもやさしいので最年少でも話に加わりやすくて、とても楽しいです☺笑


研究の進捗としては、日本から持ってきた研究テーマに関する論文を執筆し終えて現在supervisorの先生に確認していただいている状況で、返ってきたら直して雑誌に投稿したい!という感じです。
まだ期間があるので、supervisorの先生と相談してもう一つ研究を行って(あわよくば)(可能ならば)もう一本論文を書くということになりました。頑張ります。。。
小児保健に興味があるので、どっちの研究も子供の健康に関するものになっています!
多分次回ちゃんと内容書きます (どうしてもランチの話したかったので今回は割愛)



②ボストンのおいしいもの
今回のメインはこれです!笑
基本的に朝昼晩すべて自炊しているのですが、
せっかくだから!おいしいものも満喫したい!!シーフード!スイーツ!
ということで休日は外に食べに行ったりしています。
ただ、
せっかく食べに行くならおいしいものを食べたい…
ということで毎回google mapのreview数、インスタ、ホストファミリー・ラボの人のおすすめを参考にお店を決めて狙い撃ちで食べに行っています。笑
今回その中でも特に心に残っているものを紹介!

Giacomos
ボストンで大人気のイタリアン。開店直後の17時過ぎに行ったのに1時間くらい並んだ…
シーフードのパスタが本当に濃厚で、シーフードの味がギュギュっと詰まったソースはパンに浸してもおいしかった!
ソースも中に入れるシーフードも選べる
これはあさりと、お店のおすすめと書いてあったトマトソース



Tatte Bakery & Cafe
ボストン近郊に8店舗展開しているベーカリー&カフェ。お店はインスタ映えしそう
ケーキや焼き菓子も置いてあるけれど、甘すぎず日本人好みの味付け。
そしてパンがとてもおいしい。


クロックムッシュ(上)のクロワッサンはバターの風味が濃厚
タルティーヌ(下)のパンもおいしかった


Boston Chowda
Quincy Marketというショッピングモールのフードコートにある、行列が絶えないロブスターのお店!ロブスターロールのロブスターは肉厚でぷりぷり、クリームチャウダーは濃厚だけれどしょっぱすぎずで飽きが来ない!
こぼれんばかりのロブスター



Mike's Pastry
ボストン名物であるCannoliが名物のお店。なんとこのために30分弱並びました。そしていつ通っても行列がすごい。
Cannoliの中のクリームがフレーバーによって異なるみたい。クリームたっぷりだけれど重すぎず、外のパイも何層にもなってて、軽いというよりはしっかりした食感。いろんな味があったから帰国前にまた行きたい!
伝わりづらいけど尋常じゃなく大きかった

Fig's
これはホストファミリーと、臨床実習でボストンに来ていた先輩にお勧めしてもらったお店。店の名前を関したプロシュートハムとイチジクのピザを食べたのですが、生地がぱりぱり&耳もさくさくで、そしてプロシュートハムの塩気とイチジクの控えめな甘みがとても相性がよかった!
お店も薄暗くて雰囲気があってよかった!


他にもおいしいものはいろいろあるのですが、とりあえずここでやめます笑
アメリカは大味なイメージが強かったけれど、上のものはどれもそんな感じがなくて日本人好みな気がします!


ボストンは外食が高い!と言われていますが
超高級店に行っていないので正直、日本よりちょい高いかなーというくらいです。
そしていかんせん量が多い。一人分頼むと当たり前のように2-3人前の量が出てくる。
右下のボロネーゼ、どう見ても3人前。
ただここもとてもおいしかった!(Little Italyのお店)
店内のアメリカ人が一人一皿平らげていて目を疑いました…そんな食べたらそりゃ太るよ…
とうてい一人で食べきれないので、私は一人分を頼んで同じ場所に住んでいる子と二人でシェアすることが多いです!
その結果外食代は正直日本より安いです。(シェアハピ!)

まだオイスターバーに行けてないのですが、そろそろ寒くなってきて牡蠣食べたくなってきたので近々行こうと思います!



さて、残り一か月半となったので、寒さに負けずに研究もがんばりつつ、おいしいものを満喫したり、旅行を楽しんだり、ボストン生活を満喫したいと思います!

おまけ
高速バスで片道4時間で安く行けるので、8月に行ったけれどまた行ってきました!NYC!
長年の夢だった「ブロードウェイでwickedを見る」を実現できました。ボストン来てよかった。いまだに余韻に浸ってます。
終わった後号泣してて笑われました



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観光と肝臓

こんにちは。Imperial College London派遣生のきょっきょです。
ロンドンは早くも街路樹の葉が色づきはじめ、だいぶ寒くなりました。

 
…と感じているのは我々日本人だけのようです。

街には未だに半袖マッチョが出没し、ラボでは気温15℃でも扇風機がフル稼働。
仲良くなったラボの工事のおじいさん達と戸外のマーケットへ一緒に昼食に行ったら
「ロンドンは暖かいでしょ」
え!?コート着忘れたこと後悔しているくらい寒いのに…
気温感覚が全然違います。

そ・の・う・え
寒さに耐えられず冬服を買いに行ったら、自分のサイズがない。なんてこった。
確かに日本でも小柄な方(医学科最小)ではあるけれど、着る服が本当にない。
セーターを試着したらXSなのに襟は肩より大きく寝袋状態。
結局、子供用(10-12歳用)を購入しました。悔しい。


前置きが長くなりましたが、今回はこんな話をします。
1.観光の話
2.研究の話その2
3.医療制度の話(mintくんの続編)
2,3は堅めの話(しかも長い)ので、軽めの話だけが良い人は1だけ読んでください。


1.観光の話
丸々1週間、夏休みに地中海を満喫しましたが、ヨーロッパはまだ広い。
8月末に3連休(英国ではBank holidayと言います)を利用してパリに行きました。
ご飯がすごくおいしかったです。

パリと言えばここ。

 
登るとこんな眺めです。
ロンドンと比較すると、雰囲気がちょっと違います。
↓比較画像(ロンドン St Paul Cathedralからの眺め)

ついつい珍しさにイギリス外の話ばかりしておりますが、普段の週末はロンドン近郊で過ごしています。

 Greenwichにて。
将来のグローバル人材。世界をまたにかけるには、まずは形から。


 Hampton Court Palace.
ややマイナーな郊外のスポットですが、ラボのイギリス人スタッフ曰く"Very British"な場所。
有名な幽霊スポットでもあるそう。おお怖っ。

最近はロンドン界隈をうろうろしていた我々ですが、来週末はEngland (UKじゃないよ)を飛び出し〇〇へ行くので、その話は次のしまDくんの投稿、またはInstagramをお楽しみに。


2.研究の話その2
1日のスケジュールは以前とさして変わらずLaptopとずっとにらめっこをしているため、今回は研究内容(特に研究背景)についてお話します。

取り組んでいるテーマは主に「B型肝炎の治療適応判定ツールの解析」。
作業内容をざっくり説明すると、関連する全ての論文の著者に連絡を取り、シェアしていただいた匿名データ何千人分について色々な解析を行っています。

B型肝炎、感染症の中ではマイナーなイメージかもしれません。
しかしB型肝炎ウイルス感染者数はHIVやマラリア患者より実は多く2億4000万人*。特に途上国での罹患率が高い疾患であり、多くの人が若くして命を落としています。
このB型肝炎対策が抱える大きな問題の1つが「治療の必要性(治療適応)の判定」です。

現在の治療適応判定では、主に肝障害の程度の検査(超音波検査や生検など)、血中ALT、血中HBV-DNAの測定により、肝臓のダメージの程度、ウイルスの活動の程度を判断します**。しかしこれらの検査の中には高価なものや高度な技術・施設を要するものもあり、途上国でこの通りに治療適応判定を行うことは困難です。そのため、せっかく疾患が見つかっても多くの人が治療適応判定の段階でドロップアウトし治療に行きつけていないのが現状です。

と、ここまで読んで「治療の必要性を判定しなくても、全員治療すれば良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながらB型肝炎ではそうはいきません。
現在の治療薬はウイルス自体は殺さず活動を抑えるだけであるため一度始めると中断の判断が難しく、何十年といった長期の治療となるケースも珍しくありません。大きな負担となる治療を治療不要の人にするわけにはいきません。
B型肝炎ウイルス感染患者の中でも治療を必要とするのはごく一部であるため、その一部の人に焦点を当てて治療の負担を最小限にしつつ、治療が必要な人を漏らさず確実にカバーすることが鍵となります。

B型肝炎の治療適応判定へのアクセス、ひいては治療へのアクセスをより良くしたいという思いのもと、とある安価で簡易な検査法についてDNA量判定の代替となりうるかについて研究を行っています。


最後に研究室について少し。
テツ&コリンのラボと違い、幸か不幸かきょっきょのラボでは飲み会はほとんどありません。Hepatology departmentだから肝臓を大事にしているのでしょうか。
他のスタッフとは全く違うプロジェクトをやっているため研究自体ではあまり関わる機会がありませんが、いつも何かと気にかけていただいています。
休日の行先の半分はスタッフの案ですし、机の前で焦げているとお菓子をくれます。
最近お菓子をもらう頻度が増えてきました。
天高く馬肥ゆる秋。私も肥ゆる秋になるのではとヒヤヒヤしています。


↑ロンドンの秋空。ロンドンには空港が多いので、空には飛行機雲が絶えません。
飛行機大好ききょっきょとしては、最高の眺めです。


* Global Hepatitis Report 2017. Geneva: World Health Organization: 2017. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGO.
**European Association for the Study of the Liver. EASL 2017 clinical practice guidelines on the management of hepatitis B virus infection. J Hepatol. 2017;67:370-398


3.医療制度の話(mintくんの続編)
研究の過程で患者さんのデータを分析することが多いのですが、データだけではなく実際に臨床の現場を見てみたい!とSupervisorにお願いしたところ快諾していただき、肝炎外来や一般的な肝臓内科の外来を見学させていただきました。

イギリス前々回のブログでmintくんがGPの話をしてくれたのですが、今回私が見学させていただいたのはNHS(National Health Service)の病院の外来、つまりGPが診察をした上でより専門的な医療が必要と判断された患者さんが紹介されてやってきます。

ドクターや日によっても差はありましたが、診察自体は基本的には1人15~30分くらい、13.00~16.00頃までぶっ続けに診察をしていきます。事前に日時を予約したうえで来院するシステムのため待合室自体はさして混んでいる印象ではありませんでしたが、受診者はかなり多いです。安定している患者さんについては事前に患者さんの同意を得たうえで看護師(処方も可能。ただし全ての看護師がこの業務を行うわけではなく、advanced nurse practitioner (ANP)という一部の有資格者がこの役割を担います)が診察を行うなど役割分担をしていました。
診察後は各ドクターが専用のレコーダーを使って診察内容を読み上げてレコーディングを行います。その場でカルテに打ち込むと時間がかかるため診療時間中はできるだけ多く診察に使えるようにし、レコーダーで記録したものを場合によっては後ほど文字起こしするそうです。この音声データは院内のみならずGPとの共有にも使われるので、とても大事な作業です。

見学させていただいた中には初診の方も多く、GPからの引継ぎ・GPへの引継ぎにドクターが苦戦している場面(これじゃ何故うちに紹介されてきたのか分からないわ!なんてことも…)も何度か見ることとなり、改めて連携ありきの医療システムであると実感しました。
引き継げる情報量が限られている中で、いかに重要な情報を漏らさず簡潔に伝えるか。
どの国で何をするにしても、一番大事だけれど難しいことだと思います。

また、ドクターが患者さんからの相談や依頼に対し、NHSでの診察では対応できないためGPや他のスタッフとの相談を行うよう勧める場面にもかなり多く遭遇しました。患者さんの問題に最も的確に対応できるスタッフを紹介し引き継ぐ、という意味では見事な連携プレーだと思う一方、患者さんの視点から見れば各職種の役割が細分化されすぎていて分かりづらい場合が多いようにも見受けられました。もちろん全てを単純に明確に表せるとは思いませんが、役割と連携の構図を出来るだけ多くの人にとって理解しやすいようにすることは、職種間の連携と同様に重要であると実感しました。

と、興味深いことがたくさんあったのですが、Clinicを見学して一番痛感したのは自分の知識不足・理解不足でした。
カルテにあふれる略語が分からない、あれその単語何だったっけと思い出している間に診察が進んでいく……自分なりに予習をしたつもりではいましたが知識の幅も深さも足りておらず、もっと事前知識があればもっと吸収できたのにと悔しいです。
自分に発破をかける良い機会となりました。


季節の変わり目ですので、日本の皆様、お身体にお気をつけてお過ごしください。
そして同期のみんな、あと1か月半プロセメ最後の追い込み頑張りましょう!





P.S.

誕生日をラボでお祝いしていただきました。
嬉しすぎてろうそくを挿したまま食べようとしたら、日本ではろうそくを食べる文化だと勘違いされかけました。横着はいけませんね。
帰宅後、派遣生同期や歯学科の友人(とその友達)にもお祝いしてもらい、幸せな1日でした。

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