きゃんべらぐらし!



サザンクロスより愛を込めて、オーストラリア派遣生のホーリーです( ・∀・)
こりんちゃんの後に更新するのはプレッシャーかかりますね~

東京はずいぶん暑くなったと聞きましたが、ここキャンベラでは霜が降り、市街地には小さなスケートリンクまで出現しました。朝晩は気温が氷点下になることも!

全身で冬をアピる

ペンギンちゃんのオブジェがかわいいですね。北半球の読者のみなさんが気持ちだけでも涼しくなってくれると良いんだけど。


さて、アンディ君の記事に続くANUシリーズ第4回目の本記事では
・キャンベラでの暮らし
・私の研究内容やラボの様子
についてお話しします。

寮中庭。すっかり落葉した


【キャンベラぐらしってこんな感じ】

派遣からはや一か月と少し、派遣生一同生活にも慣れてきてキャンベラってほんと何もないな(笑)などと軽口を叩く余裕も生まれてきました。

首都機能のためだけに作られた小さな街、キャンベラ。人もまばらで東京のような活気はないものの、生活に必要な施設はちゃんと揃っており暮らす上で不自由はありません。

徒歩20分の距離にCanberra Centre(そう、綴りが英国式です)というら○ぽーとのような施設があり、スーパーやホームセンター、銀行などが入っていて大体の用事を済ませることができます。
センター内にColesというデカいスーパーがあり、派遣生はだいたいそこで食材を買って自炊しています。我々の生命線です。

オーストラリアでは外食するとやたらと高くつき、日本でいう吉○屋やサ○ゼリヤのような数百円の外食という選択肢はありません。
コンビニ飯なんてものもないので、派遣生は普段はせっせと自炊して、たまに外にご飯を食べに行く(小さい街ながらおいしいお店は結構あるんですよ!安くはありませんが)というスタイルで暮らしています。

ラボでのお昼ごはんもみんな家から持ってきます。タッパーに詰めた謎のマカロニをレンチンしたり、洋ドラお馴染みのノリでリンゴを丸かじりしたりしている人をよく見ます。

週一回のお楽しみ、寮のディナー。この日はパブロバという攻撃力の高いマカロンのようなデザートが出た。
オーストラリアとニュージーランド、どちらが発祥の地かというしょうもない論争の種らしい。
なおググるとニュージーランド発祥と出てくるが気にしてはいけない

ただ、全ての値段が高いわけでもなく、牛肉やパン、根菜類、乳製品など「いかにもオーストラリアの広大な大地から無限にとれますよ感のあるもの」は日本より安いです。
特に牛肉はここでは笑っちゃうほど安いので、到着直後は派遣生一同ヒャッハー塊肉だぜ!と歓喜に沸きつつ肉を焼いていました。

渡豪当初の勢い


最近では皆牛肉に飽きたとみえ、日本食回帰がトレンドになっているようです。私は昨日チーズを食べ過ぎて今朝は消化不良でのたうち回っていました。慣れないことするもんじゃありませんね。



キャンベラぐらしの素晴らしいところはなんといっても自然の豊かさ

市内にバーリー・グリフィン湖という人造湖があり(人造湖を自然枠に入れていいのか微妙ですが、木と水があるので自然ってことで良いでしょう)、寮から湖畔まで徒歩5分ほど。お散歩に最適です。

天高く、派遣生肥ゆる

天気も概ねよく、加工なしでこの空の青さ。
そして日本ではペットショップでしかお目にかかれないような鳥がハト並みの頻度で街にわんさかいます!



私の鳥フォルダが火をふくぜ!


この白いオウム(キバタン。Cockatooと呼ばれています。かわいい顔して首を絞められているかのような声で鳴きます)が木に鈴なりになっていた時にはもう笑っちゃいましたね

グラフィティアートも鳥推し


景色良く鳥が可愛く肉安い。良いところです。
今のところ不満といえば鶏肉の皮がすべて剥がされて売られていることぐらいです。皮が美味しいのに!皮になにか恨みでもあるんだろうか。

夕暮れ



【私の研究室】

我々は派遣生であって白雪姫ではないので、もちろん料理をしたり鳥と戯れたりしているばかりではありません。当然ながら研究がメインです。

私は一型糖尿病に関する研究をしています。具体的に言うと、好中球細胞外トラップ(NET)が一型糖尿病発症に及ぼす影響について調べています。
以前から医科歯科生を受け入れてくださっているラボなので、このラボに関心のある方は
ぜひ去年の派遣生リンダさんの記事もご覧ください。

去年まではSupervisor(グループのリーダーで助教授)、Technician二人、院生一人しかいなかったラボに新たにHonor Studentsが三人加わり、状況は一転、にぎやかなグループと化しました。
以前は全員女性のグループでしたが今年はフィギュアスケートのフェルナンデス選手似のお兄さんもいます。幸福

学生が増えて先生方は大忙し。わからないことがあったらいつでも質問できる!という状態ではありませんが、それでも時間を作って研究ビギナーの私にとても丁寧に説明してくださいます
(おっとりしたとてもお上品な先生なので私のお粗末なリスニング力でも聞き取りやすいです。一方学生たちのお昼休みトークにはさっぱり着いていけません!全自動微笑み頷きマシンと化しています。厳しい)。

ティータイム

このグループは特に全員参加のミーティングはありませんが、木曜に都合のつく人で集まってお茶をします。先生自らケーキを焼いて持って来てくださることも。reicolnの記事にもありましたが我々、とにかくおやつチャンスに恵まれています。


現在は薄くスライスしたマウスの膵臓を免疫染色して、顕微鏡で観察するのが主な仕事。抗体の組み合わせやブロッキング溶液の種類などを変えつつ試行錯誤しています。
先生が忙しいのもあってか、事前打ち合わせをした後に実験はほぼ一人でやっています。比較的早い自立じゃないかと自負しております。

顕微鏡もハイスペすぎてなかなか扱いづらい子ではありますが徐々に慣れてきました。免染は見た目にも綺麗で楽しいです。バックグラウンドが邪魔で毎度顕微鏡室にこもりながら毒づいていますが……

君(マウス)の膵臓を染めたい
様々な研究室がこの大きなラボを共同で使います


今はコントロールを取っている段階で、一型糖尿病モデルマウスを使う前の準備期間です。ある日のスケジュールはこんな感じ↓

9:00 研究室着
9:10~11:30前日に染めたサンプルを顕微鏡で撮影
12:00~13:00 ごはん
14:00~14:30 結果について+次の染色について先生とお話
14:30~17:00 染色作業(待ち時間中にラボのAfternoon tea

この日は比較的詰まっているほうで、顕微鏡の予約(いろいろなラボが兼用しているので予約が必要なんです!)や先生のご都合の関係で空き時間がそこそこできます。
空いた時間には論文を読んだり実験記録をまとめたりしています。ただ、「慣れてきたらサンプル増やすわよ~♪」という予告があったので徐々に忙しくなるかも。




......といった感じで、研究生活も軌道に乗ってきました。
お休みをやりくりして今月末には旅行もする予定なので、次回更新をお楽しみに!


親方!空からデニッシュが!

おわり

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