食欲の秋ですね@LA


こんにちは。ご無沙汰しております。南カリフォルニア大学派遣生のJです。もう9月も終わってしまいますね。この余裕のある生活があと1カ月ちょっとで終わってしまうと考えると悲しみがこみ上げてきます。正直あと半年くらいは続けていたい。死ぬまでにやっておきたいことを挙げたリストを”Bucket list(バケツリスト)”と呼ぶらしいとこちらに来てから初めて知ったのですが、この滞在中のBucket Listを考え始めたところ、まだ沢山のことが残っていることに気づきました。


最近は食べ物に興味があるので、こっちの食べログ的な”Yelp”というアプリ?サイト?を暇なときに永遠に見続けています。このハンバーガーも食べたいし、あのハンバーガーも食べてみたい。このメキシコのブリトーのお店も試したいし、Uberのおじさんに勧められたタイ料理屋も気になるところ。やっぱりラーメンも定期的に食べたくなる。東京のようにおしゃれなカレー屋があんまりないのがネックだが、インドカレー屋も行っておきたい。東京でもたくさんの国の料理が食べられますが、LAでも多国籍の料理を楽しむことができます。


そこで、今回はLAで今までに食べた美味しいものをいくつか紹介していきたいと思います。


外食事情

と、その前に、「アメリカで外食って高いんじゃないの?」という声が聞こえてきそうなので、個人的な食生活事情を説明します。


私は現在、家賃が月$800、朝食・夕食付、風呂場・トイレは23人で共用、キッチンは使用不可、という条件の下に生活しています。LA内では本当に安い方で、特に不便なこともなく満足しているのですが、自炊はできず、毎日昼食を買う必要があるわけです。平日は学校の近くで適当に買って食べているのですが、休日は特に用事がない日でもどこかに足をのばしたくなります。また、朝食・夕食がついているといっても、基本は炊飯器のごはんと、冷蔵庫に作り置きのおかずがあるだけなので、ちょっと飽きてしまうこともあります。(とはいえ、味は美味しいです。また、オーナーのおばあちゃんがたまにもっと豪華なおかずを作ってくれたり、おじいちゃんが釣ってきた魚の刺身が置いてあったりもします。キッチンででかいマグロをさばいていてビビりました。こないだは、孫たち(小学生。生意気なお年頃ですが、かわいい)がお手伝いして作ってくれたカレーをいただきました。)


このような事情により、外食フッ軽人間となっているのです。


(※ちなみに、下宿先はコリアタウンにあり、オーナーさんは韓国語しか話しませんが、なぜかとてもかわいがってくれます。「日本から来た子たちは毎回きれいにして帰っていくからほんとに気持ちがいいわ」的なことを言っていた、かつ、家賃が安いので、来年以降も紹介できるかと思います。果たして、私は物が散乱していて文字通り”messy”な部屋を帰国までにきれいにすることができるのか!?)

 

シカゴピザvsニューヨークピザ

まず、私がこちらに来てから最も多くリピートしている食べ物を紹介します。シカゴピザ、またの名をディープディッシュピザです!計4回食べました。







具がボリューミー。周りの生地もパイ?みたいにちょっと甘くておいしいです。

ほんとに美味しいのでアメリカに来た際はぜひ食べてみてください。


「シカゴピザ食べたけどほんとにおいしかった」と食べるたびにラボで報告していたのですが、面白いことに、ラボのメンバーは私のほかに、シカゴ出身のスティーブンとニューヨーク出身のケイティーで構成されており、報告のたびにピザ対決の茶番を繰り広げてくれました。とにかく厚いシカゴピザととにかく薄いニューヨークピザは対照的で、よく対決のネタになるようです。


https://youtu.be/YW7V8GanCj0


というわけで、ニューヨークピザも食べに行きました。ケイティー曰く、ニューヨークピザは一切れずつ頼めるのもポイントだそうです。フルーティーなビールによくあう。度数高かったらしく普通に酔いました。



ニューヨークピザもとてもおいしかったですが、私の中ではシカゴピザに軍配が上がりました。ケイティーには内緒です。






メキシコ料理

カリフォルニア州と言えば、メキシコとの国境に位置しており、スペイン語を話すヒスパニックと呼ばれる移民が多く住んでいます。メキシコ料理屋も沢山あります。


メキシコ料理の中でもタコスはおなじみかと思います。


学校の近くにも、タコスのトラックがあり、たまに買うのですが、とてもおいしい。初めて食べたときはなんか思ったのと違う味だな、という感想でしたが、「タコスwithコーラうめー」みたいな舌になってきました。ちなみに今日も無性に食べたくなってひさびさに食べたのですが、Twitter情報によると本日National Taco Dayらしいです。



 話がそれますが、ロスにいると他言語が役に立つ機会が往々にあり、その中でもスペイン語は特に役立ちそうです。病院見学(詳しくは前記事を参考)をした際にも、医師がスペイン語をしゃべっている場面を何度もみました。他にも、チャイナタウン、コリアタウンがあるので、中国語、韓国語はきっと役立ちます。ダウンタウンのリトルトーキョーにある店など、日本人がやってる店も沢山あるので、日本語が使える場所もあります。日系スーパーもあります。

  

アジア多国籍料理

アジア多国籍料理という謎の料理にでくわすこともあります。Bao buns(=Gua bao)という台湾の料理のお店のはずなのですが、メニューをご覧ください。



 “TEMPURA“、”FURIKAKE”、”EDAMAME“の文字は見つかりましたか?具に日本料理的概念が登場し、また、カルビやキムチなどの韓国料理的な概念も登場します。左下にある”DUBU”というのは、韓国語で豆腐という意味なのですが、材料の説明では”TOFU”になっており、何がしたいのかよくわかりません。もっとも、ベジタリアン向けメニューが用意されているお店は多く、肉”が豆腐に置換されることは多いので、”tofu”は一般名詞になっています。豆腐の起源はどこなんだ、と思って調べてみたら、やはり大陸から伝わったようで、中国語でも”tofu”に近そうな発音っぽいです。



 せっかくなので、ふりかけ味のポテトも頼みました。味はそこそこ、といったところでしたが、色んな要素を詰め込んだ感じが、メニューすら一つの言語に統一されていない感じが、この土地らしくて好きだったので紹介してみました。





韓国料理

コリアタウンにあるコリアン焼き肉のお店です。$15で焼き肉食べ放題でした。




 下宿先のごはんに加え、日曜日に暇なときに行っている教会のご飯も韓国料理なので、韓国料理自体は結構食べてます。私はクリスチャンではないのですが、英語と韓国語で聖書を読むので、語学の勉強になるのと、コミュニティが緩くてあたたかいので暇なときは行ってます。たまに、牧師さんが外のお店にも連れて行ってくれます。

▲これはジャージャー麺といって、発祥は中国なので中華料理と呼んだ方がいいのかもしれませんが、韓国式は真っ黒でたぶんちょっと違います。韓国では宅配などでよく食べられています。


▲一番左にあるのは、トンカツ、日本料理です。韓国でもポピュラーです。



▲一時期流行ったコリアンホットドッグです。

 

またまた、話がそれますが、ここにきてキリスト教文化に触れる機会が何かと多く、面白いです。布教という概念がどうも矛盾をはらんでいるように思えて理解できないのですが、聖書を読みながら価値観を形成していく生き方、神とともにある生き方は、根本的に私の生き方とは違っていて面白いです。





日本料理

ラボメイト兼マブダチのケイティーがやたら寿司を食べたがっていて、研究室で寿司の話をしていたら、その日の午後が終わっていた回がありました。ということで、ダウンタウンのリトルトーキョーのお店で寿司をいただきました。お値段が手ごろなところを選んだのですが、普通においしかったです。

ケイティー的には、ウナギが一番おいしかったらしいです。


また、日々生活していると、ラーメンや油そばを欲することが頻繁にあるので、突発的に食べに行ったりします。



 

その他

毎週木曜日には、ラボの建物付近に、色んな国の料理の屋台が並びます。(こちらの学生の夏休み中はなかったように思います...)


▲カリフォルニアロール、想像以上に美味しかったです。



▲こちらはエルサルバドル料理のpupuseriaというものです。



▲中東料理のケバブ、昨日食べましたが、とてもおいしかったです。





まとめ

このようにLAでは色んな国の料理が楽しめます。(医科歯科でも屋台村なるものができてるみたいですね。帰国後、ぜひ行ってみたいものです。)



食文化も多様であることを書いてきましたが、多様なのは食事だけではありません。様々な人種、所得層、価値観の人たちが住みわけをしつつ、共存しているロサンゼルス。悪く言えば、とっちらかっていてよくわかりませんが、私にはこの多様性が魅力的に思えます。



ロサンゼルスは、イメージほどきれいな街でもキラキラした街でもありません。いや、全否定というより部分否定ですね。きれいに整った街並みのところもあれば、汚いところもある。エリアごとにガラッと雰囲気が変わります。高級住宅街もあれば、落書きやごみが多いところもかなり見ました。エリアごとに所得層の差が見えたり、ホームレスの人を見たりすると、貧富の格差の問題が可視化されているような印象を受けます。ラボでたまに真面目な話をすることもあるのですが、アメリカは歴史的には残酷な差別をしてきたし、所得層の再生産や人種間の貧富の差はまだまだ問題だとスティーブンも言っていました。



しかし、やっぱり多様性が尊重される雰囲気というのは確かに存在して、そこが本当に好きなところだな、感じます。



よくジャズを聴きに行くバーがあるのですが(なんだかんだ日本にもビッグネームが沢山訪れますし、ニューヨークほどではありませんが、LAでも色んなプレイヤーが見れます)、この間聴きに行ったプレイヤーは、母親が日本人、父親がニュージーランド人のハーフだそうで、日本をモチーフにした自作の曲を終始演奏していました。初めて知ったプレイヤーでしたが、とてもかっこよかったです。「自分のルーツを追究したい」との想い作った曲たちだそうです。その日は、お客さんも沢山いて、大いに盛り上がっていました。果たして、日本で同じことをしたら、同じように称賛を浴びるのだろうか。異なる国のルーツを追究することが、肯定されるのだろうか。なんとなく、そんなことを想像していました。



また、他の用事があっていけなかったのですが、原爆記念日には、原爆に関する音楽が日本のミュージシャンによって演奏されていたみたいです。



異なる人種の人、異なる価値観の人が、互いを尊重しながら、色んな美味しいものを食べられる社会。「自分らしくあること」が許容されている社会。現実に存在するどの社会も、そのような理想からは程遠いのかもしれないが、少なくとも、そのような理想は掲げていきたいものです。

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