研究と夏休み

こんにちは、インペリアル派遣生のウーパールーパーです。
ロンドンに来て2ヶ月ほどたち、折り返し地点に差し掛かろうとしています。
最近はロンドンも涼しくなってきて、羽織ものがないと夕方は寒い思いをすることもあります。


さて、本記事では
1、研究について
2、夏休みについて
お伝えしたいと思います。どうぞお付き合い願います。

1、研究について
 私の研究室はHammersmith Hospital Campusというキャンパスにあります。フロア全体で心臓に関する基礎研究を行っていますが、特に私の研究室では、横紋筋に多く発現しており、心臓疾患や筋ジストロフィーの原因となるPOPDCタンパク質についての研究を行っています。このタンパク質については癌やシグナル伝達との関連も指摘されており、私の研究室では主にそれらにフォーカスした研究がおこなわれています。
 私は医学生ということもあり臨床よりの研究テーマを与えられており、筋ジストロフィーの治験薬を遺伝子改変マウスの心筋細胞に投与し、タンパク質やRNAの発現パターンの変化を観察しようとしています。


 今まで細胞に関して繊維芽細胞やHEK293細胞など、動かない細胞しか扱ってきていなかったのですが、この研究室に配属されてから初めて心筋細胞を培養するようになりました。マウスの心臓組織から心筋細胞を分離して翌日には個々の細胞がぴくぴくと動くようになり、さらに翌日には細胞全体が一つのシートのように連係してビートを打つのを初めて見た時は思わず声を上げずにはいられませんでした。私たちの体内の循環を担う細胞の一機能を目の当たりにして未だに何回見ても感動します…


さて、私の平日はこんな感じです。

1日の流れ>
9:15シャトルバスに乗る
9:40研究室到着
 ~実験、調べもの、ミーティングなど~
17~20時ごろ 帰宅

お昼食べる時間は日によってまちまちで実験の合間にいつも食べています。

 研究室のあるHammersmith Hospital Campusと寮の向かい側にある本キャンパスのSouth Kensington Campus間では無料のシャトルバスが運行しているので大変助かります。
市営バスを使うと一回1.5(200)かかるのでできれば行きも帰りもシャトルバスにのりたいところですが、帰りは実験が長引いて乗れないこともしばしば…
行きも支度が遅れてぎりぎりで乗れずに目の前で走り去っていくのを見たことも何回か…

 シャトルバス自体は普通の観光バスなのですが、運転手の方が現地のラジオにつないでくださるのでよく1970,80年代の洋楽ヒット曲(懐メロ)が車内で流れています。個人的に70,80年代の曲は幼いころ好きでよくCDを聴いていたのでとても懐かしい気分になります。



2、夏休みについて

 8月上旬に2週間の夏休みをいただき、そのうちの1週間は他のインペリアル派遣生と共にギリシャ(サントリーニ島、アテネ)、ハンガリー(ブタペスト)、チェコ(プラハ)を訪れました。1日を除いて天候に恵まれ、充実した旅行となりました。

 ギリシャ(特にサントリーニ島)の景観が非常に美しかったのはもちろんですが、ブタペストやプラハもそれぞれ歴史のある街並みが印象的でした。広大なドナウ川やヴルタヴァ川(ドイツ語ではモルダウ川)を眺めながら、これらの川を中心に経済の発展や民族意識の高まりが起きたのだなあ、と昔の人々に思いを馳せることができ、良い旅の思い出となりました。


サントリーニ島の日没直後。きれいでないはずがない。

アテネのアクロポリスの前にて。日射しが強くて目がしんどかった…

実はハンガリー人のリスト。皆でこの髪を再現しようと頑張りました。

          プラハ城のライトアップとモルダウ川。
          中学の音楽で誰しもが聴かされたスメタナの交響詩「わが祖国」が聞こえてくるような…

                 

コメント

このブログの人気の投稿

チリの衣食住~KUMONは世界中に~

LAでの生活〜車ないけど生きてます!〜

結局留学ってどうなのよ:ボストン留学を終えて