UCLからはじめまして。
はじめまして。UCL派遣生のOECです。
日本ではそろそろ楽天スーパーセールが開催されてる頃ですね。
8月20日に渡英して以来、身の回りを整えるのに時間がかかりましたが、一段落したのでそろそろブログを書きたいと思います。
なお、このブログは主にUCL留学に興味がある後輩に役立つよう書こうと思います。というのも、UCL留学に関する情報はこれまであまり無いからです。ロンドンの暮らしやインペリアルカレッジに興味のある方は、先輩方や同級生がいっぱい書いてくれてるので、そちらをご覧ください。
それでは、UCLについて。
〇What's UCL?
そもそも、UCLって何?って人もいるかもしれません。サッカー好きなら欧州チャンピオンズリーグ(UEFA
Champions League)を思い浮かべる人もいるでしょう。正直、僕もこの留学までほぼ知りませんでした。
UCLはUniversity College Londonの略称です。ここでもし、たまたま中山きんに君がこのブログをみたら、Universityなのかい?Collegeなのかい?どっちなーんだい?とコメントをくれることでしょう。正直まだよくわかっていないのですが、僕なりの解釈ではUniversityとCollegeの両方の側面をもってるようです。Universityっぽさでいうと、UCLにはMedicine以外にもLife
science, Engineering, Math, Physicsといった自然科学やLaws, Education, Economics,
Arts and Humanitiesなど多様な学部があります。実際、経済学教授が大学周辺を経済学の話しをまじえながら案内してくれるツアーがあったり、学際的で面白いです。一方、Collegeの側面としては、University
of London(ロンドン大学)を構成するいくつかの大学のうちの1つという点です。実際、UCLを卒業すると学位認定はUniversity
of London卒になるらしいです。ただ、UCLはUniversity of Londonや他のCollegeからは独立して経営や入試を行っているらしく、このあたりは日本の大学にはない制度で珍しいですね。
そんなUCLの特徴的な精神・学風としては、自由・平等があるようです。そういった学風がどのように形成されたか、ここからはUCL設立時の歴史を振り返ってみます。
〇When was UCL founded?
UCLができたのは1826年、ロンドンでは最初、イギリスでもオックスフォードやケンブリッジにつぐ3番目に設立された大学でした。その設立時に影響を与えたのが、功利主義の創始者でもあるJeremy
Benthamでした。当時、ケンブリッジやオックスフォード大学では男性・貴族出身・イギリス国教徒であることが入学の条件であったのに対し、UCL(当時はLondon
University)は性別・人種・宗教・政治的信念に関わらず学びの門戸を広く開いたイギリス最初の大学でした。この方針とBenthamの教育に対する考え方が一致しており、UCLではBenthamの考えをリスペクトしながら、自由と平等の学風が育まれたようです。そのリスペクトの証になんと、Benthamの標本が大学ホールに飾ってありました。
聞いたところ、この標本の頭と首はロウでできてるけど、首から下の身体は本物らしいです。Bentham本人が生前に標本となることを希望したらしいですが、色々すごいですね。。なお、昔は本物の頭部標本も隣に展示してあったそうですが、あまりに自由すぎる学生のいたずらに度々あうことから、今ではよそで厳重に保管しているそうです。
このように、自由と平等を学風にもつUCLには設立以来、様々な人々が学びに訪れました。次は、どんな人がUCLに関わったか見ていきたいと思います。
〇Who was in UCL?
UCLの卒業生や関係者について調べると、先のJeremy
Bentham以外にもたくさんの著名人がいることがわかりました。以下一覧です。知ってる人も多いのではないでしょうか。
チャールズ・ダーウィン(UCLで『種の起源』初発表。当時キリスト教崇拝の強かった他大学では発表しづらかったようです。)
日本人に関して言うと、特に幕末期や明治初期は受け入れてくれる大学がUCLくらいだったようで、上記以外にも多くの日本人がそれこそ命がけで留学したそうです。そんな日本人の記念碑がUCLの中庭にありました。ちょっと見づらいけど、幕末期にUCLに留学した日本人の名前が紹介されています。
また、UCLの周辺を歩いていると、こんな青いマークを家の壁に見かけます。これはその家や場所に昔住んでいた著名人について書かれてあるものです。(UCL周辺に限らずロンドン中にあるマークです)
こういった著名人が生活の場としてこの辺りを選んだ理由として、大英図書館へのアクセスなど周辺環境の良さもあったそうです。ということで次は、現在のUCL周辺環境について話したいと思います。
〇Where is UCL?
UCLは大英博物館と大英図書館の間に位置し、少し歩けばめちゃでかい公園もあります。(赤線で印つけてみました)
まだ行けてないですが、大英図書館にはマグナカルタやシェイクスピアの最初の作品集などがあるそうです。大英博物館は説明するまでもない観光スポットですよね。最近までマンガを特集していたらしく、結構集客あったみたいです。知った時には終わってた。。。
あと周辺の良い場所としてはWellcome
collectionという博物館があります。主に医学系の展示がされていて、内装も新しく勉強になりおすすめです。
勉強に疲れたらUCLから歩いて15分程のところにRegent’s
parkという大きな公園があり、市民の憩いの場にもなっています。
ただ、ロンドンでもわりと大きい公園なので、全部歩くと1時間以上はかかりそうです。僕はまだちょっと散歩したくらいですが、都会の喧騒から離れられる、落ち着いた公園でした。
こんな感じで、UCLは周辺環境にも恵まれ、とても良い環境で学ぶことができています。それではここで、なぜ僕がUCLを留学先として選んだかをまとめたいと思います。
〇Why UCL?
僕がUCLを選んだ理由・魅力はこんな感じです。さっきまで書いたことの半分まとめにもなります。
・自分の興味ある分野(公衆衛生)の研究ができる。
・本学でお世話になっている藤原教授からの紹介で留学できる。
・世界的にトップレベルの大学
・ロンドン(公衆衛生学発祥の地)で研究できる
・自由と平等の学風
・色んな学部があって面白そう
・ロンドン街中にあり周辺環境が良さそう
・インペリアルカレッジもわりと近くて同級生もいて心強い
なお、公衆衛生分野の研究室であること、プロセメ中に藤原研に所属する(前半3か月は東京でしっかり研究する)ことはUCL留学への条件でもあるので、もしUCL留学に興味あるなら、認識しておくといいと思います。
それでは最後に、どのようにしてUCLに留学したか手続き的なことを書きたいと思います。
〇How
to apply for UCL?
留学に向けた準備はこんなスケジュールで進めました。基本メールでのやりとりです。
前年度 秋 藤原教授からUCL教授に留学の受入依頼
UCL教授からOK
冬 UCLの手続き担当者から留学のための申請書類が送られてくる
本年度 春 UCL担当者に申請書類を書いて送る
UCLから正式に受け入れ通知書を受領
夏 UK ビザ申請に必要な書類をUCLから受領
急いでビザ申請して発行
渡英
ざっと、こんな感じでした。最後のビザ申請のあたりは時間が切羽詰まり気味で結構あせりましたが、結果的には当初予定した通りの出発日で渡英することができました。また、前例のない派遣だったので、そもそも本当に受け入れてもらえるのかちょっと不安でもありました。でもこうしてロンドンでこのブログを書けて、改めて良かったと思います。UCLや本学の先生方やスタッフの方々には留学前からお世話になり、改めて感謝してます。
以上、UCLについて長々と書きました。手続きは結構ややこしいし、その他わからないこともあると思うので、興味ある人はいつでもご連絡ください。
次回は、研究室や生活、美味しいフィッシュアンドチップスのことなど、もっと具体的なところも書ければと思います。それでは~。
次回予告 “Fish and Chipsの食べ過ぎでFat and Oops!!”
にならないよう気をつけたいと思います。
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