研究テーマが増えました(^^;+がん患者さんへの診察の見学
イギリスからこんにちは、インペリアルカレッジ派遣生のmikanです。
さて、今回は、
今回は実際に研究室内でどのようなことをやっているのか書きたいと思います。
研究室で私は以下の3つのことを主に行っています。
① RNA/DNA抽出及び濃度測定(実際に患者さんから取った病理標本を用いて)
② 顕微鏡を用いて免疫染色されたスライドの評価
③ もう一つのテーマである臨床研究の論文執筆のお手伝い的なこと
③についてですが、世界中の様々な病院から集められた患者さんの臨床データがすでにほぼ研究室の教授の先生によって一つのファイルにまとめられています。先生はこれからそのデータを用いて論文を数本執筆するそうですが、そのうちの一つを自分が担当している、という状況です。
なので、具体的な作業としては、
他の病院から新たに送ってもらった臨床データをまとめる作業のお手伝い
臨床データを用いて統計解析(生存曲線などの作成)
論文(の下書きのようなもの)を自分で書いて、それを先生が添削する
といった形です。
執筆にあたって多くの論文を読むことになったし、SPSS(統計解析ソフト)やEndnote(文献管理ソフト)など論文執筆にほぼ必須のソフトを使わせてもらったりしているので、大変ですがやりがいを感じています。ただ、あと1か月で書けるのだろうか、心配でもあります。(もう一つのテーマのwrite-upもあるし…)
Introductionは書き終わったのですが、ありがたいことに、先生にびっしりと添削されて戻って来ました。もともとの文章の、内容面2,3割、英語の表現5割弱変わっている感じでしょうか。実際に臨床の現場で働いていて、またその道のスペシャリストでもある方から直接添削していただけることは貴重な経験でありとても光栄なことだと思っています。
ちなみに、一日の流れはこんな感じです。(平日)
8:00 起床
9:15 朝一のシャトルバスでキャンパスへ移動
9:40 研究室到着
17:30 キャンパスを出る
18:30 帰宅
23:00 就寝
その日にやることが少ないときは16時半に帰って食材の買い出しに行ったりしますが、実験が長引いたとき(主にRNA/DNA抽出のとき)はキャンパスを出るのが19時頃だったりします。基本的にその日に何をやるかなどは自由です。
入院しているがん患者さんは、他の診療科(特に救急科)からの紹介で来られた方が多く、そのためがん以外にも様々な病歴を持っているケースが多く、また罹患するがんの種類も様々で、さらに退院間近の患者から亡くなる寸前の患者さんまで様々な人がいました。このような患者さん全員に臨機応変に対応する先生を見て、専門分野についてだけでなく幅広い医学の知識を持つことの重要性をとても強く感じました。
また、ロンドンにはたくさんの「外国人」が住んでいるので、病院に入院していた患者さんも多国籍でした。(そもそも「外国人」という括り自体がロンドンには存在しないようにも思いますが)
そのような状況で、きちんと医療者が患者さんとコミュニケーションをとるためにはより一層気を付ける必要があるように感じました。がんという重い病気を患っている患者さんに対してはなおさら重要です。先生(先生自身もイタリア出身で「イギリス人」ではない)が患者さんと話す際の英語の表現の選び方や、患者さんへの接し方など、勉強になることが多かったです。
あと1か月ちょっとですが、元気に頑張ります!それでは!
インペリアルではちょうど新学期が始まり、今住んでいる寮が新入生で賑わい始めている頃です。かくいう私は研究室でのプロジェクトに追われる日々を過ごしています。
あと1か月ちょっとでプロセメも終わりですが、果たして自分はプロセメ発表に間に合うのだろうか…笑
さて、今回は、
・研究室での普段の様子
・Charing Cross Hospitalでの病院見学
の2点について書きたいと思います。研究生活
研究テーマですが、前回ブログを書いた時からテーマが一つ増えて、計2つになりました。ひとつは前回ブログ(7月初め)にも書いた通り、HIV関連の肝細胞癌についてです。もうひとつの新しく加わった研究テーマは、Child-Pugh分類(現在広く用いられている肝予備能の評価法)に代わる新たな評価方法についての臨床研究です。今回は実際に研究室内でどのようなことをやっているのか書きたいと思います。
研究室で私は以下の3つのことを主に行っています。
① RNA/DNA抽出及び濃度測定(実際に患者さんから取った病理標本を用いて)
② 顕微鏡を用いて免疫染色されたスライドの評価
③ もう一つのテーマである臨床研究の論文執筆のお手伝い的なこと
③についてですが、世界中の様々な病院から集められた患者さんの臨床データがすでにほぼ研究室の教授の先生によって一つのファイルにまとめられています。先生はこれからそのデータを用いて論文を数本執筆するそうですが、そのうちの一つを自分が担当している、という状況です。
なので、具体的な作業としては、
他の病院から新たに送ってもらった臨床データをまとめる作業のお手伝い
臨床データを用いて統計解析(生存曲線などの作成)
論文(の下書きのようなもの)を自分で書いて、それを先生が添削する
といった形です。
執筆にあたって多くの論文を読むことになったし、SPSS(統計解析ソフト)やEndnote(文献管理ソフト)など論文執筆にほぼ必須のソフトを使わせてもらったりしているので、大変ですがやりがいを感じています。ただ、あと1か月で書けるのだろうか、心配でもあります。(もう一つのテーマのwrite-upもあるし…)
Introductionは書き終わったのですが、ありがたいことに、先生にびっしりと添削されて戻って来ました。もともとの文章の、内容面2,3割、英語の表現5割弱変わっている感じでしょうか。実際に臨床の現場で働いていて、またその道のスペシャリストでもある方から直接添削していただけることは貴重な経験でありとても光栄なことだと思っています。
実験スペース(主にここでRNA/DNA抽出を行っています)
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ちなみに、一日の流れはこんな感じです。(平日)
8:00 起床
9:15 朝一のシャトルバスでキャンパスへ移動
9:40 研究室到着
17:30 キャンパスを出る
18:30 帰宅
23:00 就寝
その日にやることが少ないときは16時半に帰って食材の買い出しに行ったりしますが、実験が長引いたとき(主にRNA/DNA抽出のとき)はキャンパスを出るのが19時頃だったりします。基本的にその日に何をやるかなどは自由です。
Charing Cross Hospitalでの病院見学
研究室の教授の先生は、oncologist(腫瘍内科医)でもあり、普段はHammersmith Hospital (研究室のあるキャンパス内にある病院)に勤務しているのですが、8月に1週間だけCharing Cross HospitalのOncology wardにてconsultantの仕事がありました。その見学をさせていただきました。
入院しているがん患者さんは、他の診療科(特に救急科)からの紹介で来られた方が多く、そのためがん以外にも様々な病歴を持っているケースが多く、また罹患するがんの種類も様々で、さらに退院間近の患者から亡くなる寸前の患者さんまで様々な人がいました。このような患者さん全員に臨機応変に対応する先生を見て、専門分野についてだけでなく幅広い医学の知識を持つことの重要性をとても強く感じました。
そのような状況で、きちんと医療者が患者さんとコミュニケーションをとるためにはより一層気を付ける必要があるように感じました。がんという重い病気を患っている患者さんに対してはなおさら重要です。先生(先生自身もイタリア出身で「イギリス人」ではない)が患者さんと話す際の英語の表現の選び方や、患者さんへの接し方など、勉強になることが多かったです。
おまけ
日本から持って行った解熱鎮痛剤がなくなりそうだったので、イギリスで色々買ってみました。
(日本から持って行った薬がなくなりそうになった理由が気になる人は個別で聞いてください笑)
右: LEMSIP(お湯に溶かして飲む。1回の薬の容量は日本の約2倍。箱に点字が付いているところが印象的。)
左: Boots(イギリスで有名な薬局)のブランドのアスピリン製剤(一箱£0.30=40円、安すぎでは。薬局にいる薬剤師の人に言わないと買えないわけでもないので、過剰摂取のリスクとか大丈夫なのだろうか?)
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あと1か月ちょっとですが、元気に頑張ります!それでは!
Seven Sisters Country Parkにて |
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