ガーナの1日の生活+おまけ


どうも、こんにちは!


時が経つのは早いもので、ガーナでの滞在も残すところ数日となりました。
と思っていたら、もう日本に帰ってきていました。2か月というのは、あっという間ですね。
はい、どうも、びしょ濡れシープです。



さて、今回はガーナでの研究生活の1日の流れを紹介します。

 
以前のガーナからの投稿でも紹介されていましたが、
そもそも私たちは野口記念医学研究所(通称:野口研)Noguchi Memorial Institute for Medical ResearchNMIMR←長いね)に派遣されていました。
野口研はガーナ大学University of GhanaUG)の研究機関です。ちなみに、ガーナ大学はガーナの中で一番の大学だそうです。日本でいうところの東大、的な感じです。




ガーナ大学の正門 けっこう立派です

野口研の入口近く

そして、野口研の中にもいくつかのdepartmentがあり、
Mと私は寄生虫学分野parasitologyに、Yはウイルス学分野virologyに所属していました。
寄生虫学分野は2か月、ウイルス学分野は1か月の派遣となっており、
Yは私たちよりも先に日本に帰っていきました。


野口研はガーナ大学の端に位置しており、大学のメインからはかなり離れています。私たちが暮らしていた寮的な場所は大学のメインの方にあるので、往復は30分強歩くか、野口研のプロジェクトカーで10分ほど揺られるか、していました。

手書きでごめんなさい
 
メインの道を上がっていった所に寮があります
これが寮の入口

はい、そしてお待ちかねの1日の生活の流れを紹介します!



8:00         起床

9:00-9:30       野口研着

10:00-         担当のRAを必死で探したり、ラボのRAたちと世間話したり

12:00-14:00      昼食

17:00          研究室終了

18:00          帰宅

23:00          就寝



まあ、ざっとこんなところです。
RAというのは、Research Assistantの略称です。後で詳しく説明します。



で、ここが一番重要なポイントなのですが、ガーナにはGhanaian Timeが存在しています。

簡単に言っちゃうと、ガーナでは時間の流れがゆっくりだよ(ガーナ人は時間にルーズだよ)ってことです。
たとえば、お店でご飯の注文をして30分ほど待つのは当たり前、運が悪いと1時間くらい来ないこともあります。他にも、研究室に来てから朝ご飯を食べ始めたり、待ち合わせに1時間以上遅れて来たり、といった感じです。


そのため、担当のRAが来ているかどうかを確認するところから毎朝始まります。
まあ、私自身も時間にルーズな方なのでそこまで気にはなりませんでした。



こんな感じでのんびり進めていくので、案の定実験の進み具合もゆっくりになります。
その分、実験の内容を理解したり、RAたちと仲良くなったりすることができます。



空き時間にRAたちと折り紙しました

さらに、野口研は実験器具やキット(stuff)が足りなかったり、
その実験をできる人(staff)が限られたりするため、
一つの実験をやろうと思っても、一苦労です。
野口研内のdepartment同士でお互いに助け合いながら、実験を進めているところを垣間見ることが出来ます。




研究室が終わった後は、近くのモールに買い出しに行ったり、途中にあるナイトマーケットで夜ご飯のおかずを買ったりして、帰宅します。

いくらガーナ大学といえどアフリカです。

ピヨピヨ学生だけで夜に出歩くことは非常に危険なので、日没までには家に着くようにしています。





平日はこんな感じで、週末は海に行ったり、教会に連れて行ってもらったり、地元のマーケットに行ったりしてエンジョイしています!

仲良くなったRAに海に連れて行ってもらいました!

2か月の滞在はあっという間に終わってしまいましたが、
現地の先生方、優しくて気さくなガーナ人たちのおかげで大変充実した留学となりました。
この留学を通じて、日本では学ぶことができない多くのことを学ぶことができました!
ありがとうございました。





おまけ:ガーナ基本用語集(五十音順)


ガーナ右手の法則

   ガーナでは左手は不浄の手とされているため、何をするにしても基本右手で行います。人と握
  手するのも、お金を渡すのも、お店で商品を受け取るのも、ご飯を食べるのも、全て右手です。
  ガーナ人はご飯を右手だけで器用に食べるので、いつも驚いています。ちなみに、この名前は
  勝手につけました。ごめんなさい。



ガーニアンタイム Ghanaian Time

   上でも書いたのでもういいですね。ガーナ人は時間にルーズだよ、ってことです。



チュイ Twi

   ガーナのローカルな言語の一つです。ガーナの首都アクラ付近で話されています。また、田舎
  の方に行くと、英語を話すことができずローカル言語しか話すことが出来ない人もいます。特徴と
  しては同じ言葉を繰り返すものが多いです。(例:ダダーダ<訳:昔々>、カックラカックラ<訳:
  ちょっと>)また、英語、ピジン英語(後述)と合わせて話す人が多いため、理解が難しいです。



チョッキガラス

   ガーナにいるカラスはみんな胸のあたりが白くなっています。これがチョッキみたいに見えること
  から、チョッキガラス。誰が呼び始めたのかは定かではありません。写真は撮り忘れてしまいまし
  た。ガーナに行けばたくさん見られます。



トロトロ Trotro

   ガーナ人の足、トロトロ。簡単に言えばバスです。が、路線図も運賃も書いていないので、初心
  者にはとっても難しい。メイツと呼ばれる車掌さんが車から身を乗り出して行き先を叫んでいるの
  ですが、これがまた聞き取れない。とにかく事前に目的地や運賃を把握しておくことが重要。2
  ロ1セディ(約20円)ととても安いのですが、これを払うことができず何キロも歩いている人もいるそ
  うです。日本に比べて貧富の差が目に見えて分かるのも、ガーナの特徴だと思います。


こんな感じのワゴン車の中に席がびっしりあります。
テレビ付きのものから床が抜けているものまで多種多様です。




ナイトマーケット Night Market

   ガーナ大学内にある屋台村のような所。フフやワチェ、レッドレッドなどのガーナご飯から、果物
  やトイレットペーパーなど生活必需品まで幅広く取り揃えてあります。そして、何よりも安い!胃
  腸がガーナ仕様になった2ヶ月目のお昼はほとんどここにお世話になりました。毎日食べても飽
  きない味。
ナイトマーケットへ続く道。屋台がいっぱいあります。
ナイトマーケット内部。なんでも買えます。

ナショナルサービス National Service

   学士過程undergraduateで国立大学に進学した人は、1年間無給でガーナ国内のどこかの施設
  で奉仕を行います。どこの施設に配属されるかは全くのランダムらしいです。文系・理系も関係な
  く割り振られるらしい。野口研もこのナショナルサービスの対象となっており、9月から多くの人が
  配属され、部屋の中の人口密度が高くなりました。



ピジン英語 Pidgin English

   いわゆる若者言葉のような英語。ガーナ人に言わせると、coolらしいです。もともとはナイジェリ
  アから伝わってきたものらしいです。発音がフランス語に近いため、初め聞いたときは全く英語だ
  とは思えませんでした。単語なども色々あるため、ある程度勉強する必要があります。



ヘイ、チャーリー Hey, Charlie!

   ラボ内や街角など多くの場所でこの言葉を何度も何度も耳にします。ガーナ人はそんなにチャ
  ーリーが多いのかあ、と感心していたら、そうではありませんでした。これは、ピジン英語の一種
  で、hey, my friendという意味らしいです。なので、とにかくいろんな場面でチャーリーが登場しま
  す。自分が呼ばれているかどうかは、目線や会話の流れからつかむそうです。本物のチャーリー
  が来たらどうするのでしょうか。


ビールの広告でもチャーリーが出てきます


リサーチアシスタントResearch Assistant RA

   お金をもらいながら研究をしている人のこと。ほとんどの大学院生や研究室のメンバーがRA
  す。修士課程masterや博士課程doctorに進むためにも学費が必要となります。これらの学位を得
  るためにも多くの人がRAとして働いて、お金を稼ぎながら研究を進めているのです。





おわり。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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