Shock wave in London

こんにちは!早いものでプロジェクトセメスターも残すところ1ヶ月ちょっと!でんでんです!

これから大きく方針転換することはないでしょうということで,研究のことを書きます!さくっとね.

テーマは「爆風によるHeterotopic ossificationの機序解明」.なんのこっちゃ.ざっくり言うと爆弾の衝撃波によって,できちゃいけないところに骨ができるっていう病気,そのメカニズムを調べようじゃないか,っていうこと.

衝撃波っていうのは,名前こそすごく強そうでかっこいいんだけど,ぶっちゃけただの音.火炎や破片より先に届く空気のかたまり.音速.めっちゃ速い.

んで,こいつの特徴としては,持っている圧力がすごく大きい.でも,いかんせんあっという間に通り過ぎるから,その力が加わる時間は極小.力積が小さいから,人が飛んで行ったり,ドアが吹き飛んだりはしない.なんなら細胞が死んだりすらしない.むしろ,細胞は元気になるみたい.不思議.

そして,おとなしくしていればいいのに何を思ったか,元気になった細胞が,変なところに骨を作ってしまうそう.んで,これがかなり痛いらしい.あんまり痛いと,オペで除去しか手がないらしいです,今のところ.

でも!発症までには数ヶ月もかかって,犯人は九分九厘,衝撃波ってことで決まりみたい!だから!もし発症の機序が分かれば予防できるんじゃない!?っていうのが研究の狙いです.


次は,研究の様子を書きますね.

South Kensington Campus map
住んでいるのが,右上ちょい下の1番.Beit Quadってところ.んで,実験をするのが,そこから下にすーっと行って,右に行ったところにある33番,Sir Alexander Flemingって建物.歩いて10分くらい.中はかなりおしゃんです.
Sir Alexander Flemingの中
んで,ここで細胞を飼って,衝撃波を打ちに行きます.衝撃波装置があるのが11番の建物.いろいろな分野の人と共用.道具は持って行ったら,全部持って帰れって言われます.忘れ物をしたら,戻るのが面倒...

衝撃波装置.かなりいかつい.
これが衝撃波装置.同じ部屋にクリーンベンチもインキュベーターもあるなんて.すばらしい...

衝撃波装置の原理は,空気を圧縮して,破裂させる.簡単にいうと,風船をパンパンに膨らませて破裂させると大きい音が鳴る,これの規模を大きくした感じ.うるさいので,耳栓をします.

細胞に当てたあとは, オフィスに戻って,解析をします.こぼさないように慎重に.


実験の流れはこんな感じ.なんとなく伝わりましたでしょうか.

ざっくり書いたので,詳しく知りたい方はポスター発表で!

成果発表会は2017年11月17日(金)M&Dタワー2F ホワイエおよび共用講義室1, 2です!

ちゃっかり発表会の宣伝もしつつ.ではではです.

(マップはインペリのHPからいただきました.https://www.imperial.ac.uk/media/imperial-college/visit/public/SouthKensingtonCampus.pdfz)

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