Good bye our second home, AUSTRALIA
こんにちは。ANUに行っておりました、「ケンケロ」です。
11月10日、ついに成田空港に帰ってまいりました。飛行機の中でこの留学を振り返っていたところ、あんなことやこんなことがふつふつとよみがえってきます。第一に、こんなに楽しい留学になるとは夢にも思っていませんでしたね。そしてそれ以上に、最後の最後に食中毒で1週間ももがき苦しむことになるなんて、さらに夢にも思っていませんでした💦。半年間で唯一、日本に今すぐ帰りたいと本気で思った瞬間です(笑)。読んでくれている皆さん。これだけは覚えておいてください。健康第一です。大事なのでもう一度、けんこうだいいち ですよ。
さて、オーストラリア6人より最後の投稿です。再来年以降後輩たちが留学を考えるうえでの参考になればいいかと思い、オーストラリアの特徴について書いていきたいと思います。すでにほかの5人も触れてくれた内容も含まれますが、改めて僕の意見(+同期の意見もちょっと)として読んでもらえればと思います
1.
派遣生6人での留学(2020年度は4人の予定)
PSの中でも最大規模の派遣となっております。複数人で行く、というのは人によってメリットにもデメリットにもなります。メリットは頼る相手が近くにいるということです。個人的にはとても大事なポイントだと思います。それこそ冒頭でも書きましたが、予想もしないタイミングで体調を崩した時、例えば少し買い物を頼んだり周囲への必要な連絡を代わりに行ってもらえたりするというのは非常に助かります。重症でなくともつかれたとき、悩んだときにふと少し日本語で気軽に話せる相手がいると、落ち着きを取り戻せますね。また、いくらcanberraは治安がいいとはいえ、どうしても夜一人で外国の方と出かけるのは気が引けるという人もいるでしょう。そんなときに他にも日本人がいると、少し安心できるのではないでしょうか。
逆にデメリットとしては、日本人同士で固まりがちになるリスクをはらんでいるということだと思います。後述しますが住んでいる部屋、共有するcommunityも近いため、自分の知り合った人が別の医科歯科生の友達、結果医科歯科生何人かと外国人の友達1人で出かける、みたいな状況がおこりえます(し、実際にありました)。これは、1人だけで派遣されて外国人に囲まれたいと考えている人からすると、大きな障害といえるかもしれません。来年以降オーストラリアに行く人で、この点を気にする人におすすめなのは、一人で挑戦する環境、みんなで仲良くする環境、を明確に区別にすることです。半年間完全に日本人と距離を置くのは無理かもしれませんが、この友達とは、このグループとは日本人は自分一人でかかわっていく、ということを意識づけると、十分に挑戦の場を設けることができると思います。
2. 受け入れ態勢がほかの派遣先と比べて安定している
これは個人的には明らかなメリットだと思いました。住む場所は過去三年間ずっと研究室から徒歩5分の寮(来年度以降は未定なようです💦)であり、スタッフや住人ふくめ何名かはすでに医科歯科という存在を到着時点で把握してくれています。また、JCSMR(研究室)の日本人先生、ANUの日本語教員、在豪日本大使館スタッフとのかかわりがあるため、万が一の時に周囲に頼ることができます。
この点をメリットとして挙げたのは、「手続きが少なくて楽だから」ではありません(もちろん間違ってはないけど)。それ以上に、「手続きが少ない分、ほかのことに集中できるから」だと思います。ほかの事、というのは各個人によると思いますが、研究なり周りとの交流関係なりを深めていくよい環境だと思います。
3. オーストラリア(キャンベラ)に行ってよかったか?
即答でYESです。間違いありません。研究、友人関係、休日、旅行どれをとっても最高でした。ほかの国行っていませんがもう一番いいって言っていいんではないでしょうか(ほかの国に行ったみんなに怒られそう💦)。
あえて予想と反した点を一つ挙げるとするなら、Native Englishに触れる機会はほとんどないということですかね。寮の中、研究室(もちろん場所によると思いますが…)含め、英語圏出身の方は片手で数えるほどしかいません。すでに「ドリアンヌ」も触れてくれていますが、オーストラリアは多文化主義を背景としている(ような気がする)ので、様々な国にルーツを持つ人々が暮らしているわけです。日常で耳にすることが多いのは、Japanese-Englishのように各国の言語のなまりが入った英語になります。そもそも英語を話せることが当たり前のこの世の中では、Nativeというくくりすらそもそも存在しないように思いますが…。
ちなみに、そんな社会であるおかげで、多くの国の文化(というかおいしい料理☺)に触れることができました。幸せいっぱいです。
4. そもそもPSで留学するべきなのか
い、Yes…… … っていう回答を求められているんですかね(笑)💦 でも個人的にこれは一概にYesとは言えないと思うので、ブログで明確な答えを出すのはやめておこうと思います。
僕自身行ってよかったと思うし、全く同じ条件でPSの選考を受けるとしたらANUの今の研究室に希望を出すと思います。ただ、盲目的に全員が全員留学に行くべき、っていうことはないと思います (オーストラリア一番、とか言っておいてなんだお前、って思われるかもしれませんが)。ほかの派遣先、国内も含めその場所なりの魅力、その所属先でしか得られない経験があるはずです。そして、どれを選ぶかは動機によると思います。僕自身今回たまたまやりたいこと、目標が見つかったからANU派遣を選びました。もしこの研究室に受け入れを拒否されていたら、ANUどころか留学自体していたかどうか正直わかりません。
もし国内研究室で積極的にやりたいことが見つかったのであれば、迷わず国内を選ぶべきだと思います。PSで海外に行く理由が自分なりにあるのか、医科歯科の研究室に通うより海外派遣先に行った方がその目的を達成できるのか、っていうことを考えて、各人Yes/Noの答えを出すのがいいと思います。
半年間ANU派遣生からのブログを読んでいただき、ありがとうございました。最後に、サポートしてくださったTMDU、ANUをはじめ、支えてくださった多くの方々に感謝の意を表します。ありがとうございました。
コメント
コメントを投稿