ボストンに着きました

はじめまして。クロワッサンです。
ボストンに到着して2日目です!まず初日からお話します。
【1日目】
  Logan空港に到着。大荷物をずるずると運びながら、上から下までHarvardをアピールしていたHarvard好き過ぎでしょうのお兄さん・お姉さんの私服に気が散りました。自分も格好つけようと思い、Lyft(Uberの競合)を注文しました。が、10分経ってもアプリ上、車は全く動く気配がありません。しびれを切らして電話をしてみると、何を言っても、「Oh~~~~come!!!!」と返事されてしまい、上手くいきません。その後気が付いたのですが、空港を背にして目の前のバス乗り場の中央に、なんとLyft、Uber、そしてタクシー専門の道があり、そこで駐車していたことが分かりました。アプリ上のGPSは、ずれることが多いので、皆さんもお気を付けください。



道の概観図

  どうしようかと悩んでいたところ、Lyftから「This lyft driver is deaf or hard of hearing」という通知が届きました。信じられないほどの近距離で、迷子になり、その上電話までしてしまい、申し訳なくて落ち込んでしまいました。ただ、ふと今思い返すと、車内では普通に会話をしていらしたので、実際本当に耳が不自由だったのかは分かりません。予想ですが、英語があまり達者ではなかったため、そのような設定にしているのではないかと思います。空港出てからの12分間、既にかなり勉強になりました。
  Logan空港からCambridgeに移動し、キリスト教Popsを熱唱していたブラジル人の運転手さんに今回初めてケンブリッジに訪れたことを伝えたら、早速、道案内をし始めてくださいました。「あれは南ボストンだ」、「あれは川だ」レベルから、おすすめのレストランや博物館まで教えてもらい、またまた勉強になりました。通常なら、「まっ、確かに川ですね」、というクールな返答が自然だと思いますが、美しすぎて、ハイテンションになっていた僕はついつい「この川はAMAZING!!!」と叫んでしまいました。道案内で一番感動したのが、まさかのこの「あれは川だ」でした。
  僕が育ったDavisみたいな平地と牧場しかない場所と比較しますと、歴史と風情のある地域は幼少期からずっとうらやましかったのですが、何も下調べせずにボストンに向かったので、全てが尚更美しく見え、感激しました。
  家の近くまで到着したので、渡米前からやり取りしていたルームメイトのGonzaloにCメールをしたところ、「おお!そういえば、そうだったなー!鍵あるんだっけ!?あ、今MITだけど、走っていくよ!OK!?」という返事が届きました。
  何がOKなのか分からない上、たった今、日本から来た僕がどうやって事前に鍵を入手していると思ったのか、そもそも自分から提案した待ち合わせをすっかり忘れていて、爆笑してしまいました。宿泊先到着後は、Gonzaloは6ヶ月分の荷物を運び込むの手伝ってくれ、ブツブツ言いながら他の住民の微妙な掃除残しの片付けをし、鍵、部屋、家の説明を丁寧にしてくれました。先ほどのメールとのギャップが激しく、興味のわくナイスガイでした。
「日本はいいよね、きちんとしていて。旅行した時、本当に楽しかった。これから2時間走って、その後、泳いでくるね。ヨガマット使いたかったらいつでもいいよ。何かあったら、メールしてね。そいじゃ!」
実にぶっ飛んでいて、なぜか一安心してしまう、ぶっ飛んでいる自分でした。
宿泊先
【2日目】
  初日は、心配性のせいかほとんど寝られないまま起き(単純に時差ボケなのかもしれません…)、僕がお世話になるCeli研に、1カ月前に入室されたShawn Sturland先生とMariott Hotelのロビーで待ち合せをしました。僕の性格上、初めて行く場所には遅れるのではないかという壮大な恐怖をなぜか常時抱いており、待ち合わせ時間の1時間前に家を出発し、予定より45分前に到着してしまいました。待っている間に、ホテルの中にあるStarbucksで、レジ裏にいたお兄さんに「何が欲しい」と聞かれたので、Mochaを頼んだところ、サイズも聞かずに消えてしまいました
  帰ってこないだろうと思い、そのまま別のレジに行き、同じ注文をし、自分の名前を伝えたところ、「綴りは?」と聞かれ、「Whatever you like!」と答えたところ、なぜか非常にうけたようで、「You are so cute! Oh my you made my day honey!」と言われました。どこに行っても4歳児扱いは変わらないようです。笑
  これは誇りに思うべきなのかを自問自答しながら注文した飲み物を待っていました。気づいたら、目の前にはサイズが異なるMochaが2つあり、しかもよく見ると綴りが間違っているが確かに自分の名前が書いてありました。先程消えたお兄さんがいつの間にか戻ってきており、僕からどのようにしてお金をもらうか考えているようでした。お兄さんはこちらの顔を伺い、僕ら二人してお互いにいたたまれず、責任逃れをすることを以心伝心したかのようにその場から逃亡しました。やはり、男は国境を越えてもだめですね。
  その後、公衆衛生実習のレポートを修正していたところ、ガタイの良いShawnが現れました。早速、二人で研究室に向かい、集中治療の難解症例(「心外術後の腸壊死の侵襲性介入の倫理」)や彼がイギリスからニュージーランドへ移動した経緯、ニュージーランドの医療政策の現状等、幅広い話を伺いました。
  MITの周辺は、多くのところで工事をしています。Davis出身の僕は、古かったり崩れかけている建物は慣れっこですが、慣れていない人は少し戸惑うかもしれません。僕はとても気に入っております。JobsとGatesがライバル対決していた70~80年代のTech映画に出てきそうな内装です。研究室はなぜか2階と5階に分かれており、まずは5階から案内していただきました。プエルトリコ、イギリス、カナダ、台湾、中国、フランス、オセアニアなどなど、多国籍の上、多職種であり、それだけでも刺激になります。研究室の先生方は皆謙虚で優しく、なんでも教えてくださり、非常に居心地が良いです。唯一、Kenneth先生という方は毒舌で厳しいらしく恐れらておりますが、多様性の面でもそのような方がいらっしゃるのは重要だと思います。それに、厳しさが無いと人間はダメに(自分の場合は、これ以上ダメになると…霊長類以下?)なると思いますので、良いのではないでしょう…なんて言ってますが、来週、初めてお会いする際にはこの余裕は消えているかもしれません。
  Beth Israel Deaconess Medical Center(BIDMC)で手続きをするために印刷をしなければいけなかったので、5階に向かったところ、まさかのまさか、自分がいる場所は工学の最高峰、天下のMITであるはずなのに、印刷機はWifiに接続されておらず、USBを使って印刷をするしかないようで、このシュールさには、一人でニヤニヤと楽しんでおりました。たまたま隣にいたおとなし目の医学生は、だいぶ気味悪いやつだなと思われたことでしょう。
  研究室の人達に研究内容や今後のプランを話した後、BIDMCに向かいました。BIDMCのLibby Buildingで採血が行われ、Farr BuildingでID写真を撮影した後、Human resourcesで面接を受けるために散歩がてら20分ほど歩き回りました。手続きは1時間ぐらいで終わり、帰りはBlue Bikesというアプリでシェア自転車を借り、あまりの快適さに思わず歌いながら自転車を乗り回しておりました。あかんやつですよね。許してください。(とても楽しかったです。)ちなみに、Blue Bikesは年間パスのキャンペーンを実施されているため、激安で自転車乗り放題(45分間)を獲得できました。 
Blue Bikes
  BIDMCに戻ると、研究室のPIであり、今週はBIDMCのICU室で大忙しのCeli先生にお会いすることができました。お土産を渡しそびれそうになる中、今後の展望や考えるべき課題、自分が事前に提出した計画案などについてアドバイスをいただきました。先生はそのままさーっと、5、6階へと上がっていきましたが、近日中に見学させていただくことを楽しみに、僕は帰宅しました。

帰る道は
BIDMC--> Boston Children's --> HMS --> HSPH --> 川沿いの公園 ---> Fenway --> Charles River --> MIT Campus ⇒ 宿泊先


  ハーバード・メディカル・スクールからMITは近く、途中は美しい景色というなんとも贅沢すぎる帰路でした。写真だけで感じられるか分かりませんが、せっかくなので、添付いたします。
ハーバード・メディカル・スクール
チャールズ川
マサチューセッツ工科大学の「Great Dome」
  
  ただし僕の事です。何も無くすんなり1日が終わるわけがありません。テンションが上がりすぎたせいか、帰り際にBlue BikeをきちんとDockせず、その後、その自転車は誰かに使用されてしまいました。Help Supportに何度も電話をしましたが、なんと自転車にはGPSが無いため、見つけることができません20分しか乗っていないのに、本日中に戻らない場合は永久に乗っているかのように計測され、警察への報告の義務があり、もし1週間で戻らない場合は罰金が16万円かかると言われ、気が動転しました。
  2時間後、なんとかそれでも少し落ち着いた頃、僕の後に自転車を使用した人がどこかのDock stationに、Dockしたようで、結果的にはなんとか罰金を払わずに済みました。Dockingさえできていればほとんど問題ありませんし、僕みたいな信じられないミスは皆さんはしないと思いますが、念の為この経験について共有させていただきます。焦りすぎて、せっかくのしい帰り道の景色を思う存分には満喫できなかったため、再度チャレンジしたいと思います。 
  そして、明日こそは反対方向にあるハーバード大学に向かってジョギングしてみようと思っています。
※ 最後となりますが、3日目は研究室のChenに誘われてSailingをしてきました。研究室から数分で歩ける距離にCharles Riverが流れており、なんとも贅沢なのですが学生は無料だそうです。その時の写真を添付いたします。皆さんもBostonにいらした際はぜひ試してみてください!

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